大回り乗車で東海道本線特急(踊り子・湘南等)に乗ってみよう

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特急湘南E257系電車

こんにちは。10月の列車です。

東海道本線は説明するまでもなく、昔から日本有数の大動脈路線で、ひっきりなしに走っていた特急列車や急行列車を今では東海道新幹線に任せて、地域輸送と貨物輸送に徹しているのが現状です。

しかし、在来の特急が消えたわけではありません。

今でも東京駅や新宿駅から東海道本線を走り、熱海を経由して伊豆方面に向かい、伊豆急下田や修善寺を結ぶ特急列車「踊り子」「サフィール踊り子」、平日朝夜の通勤ラッシュの着席サービス列車として運転されている「湘南」という3つの特急列車が、東日本エリアでは走っているのです。

とくに「サフィール踊り子」は近年走り出した新しい特急列車で、全席グリーン席以上のハイクラスな特急列車にもかかわらず、いつも空席が少なく人気の列車となっているんです。

そんな東日本エリアの東海道本線特急列車「踊り子」「サフィール踊り子」「湘南」に大回り乗車中に乗るにはどうしたらよいか、どうやって特急券を買ったらよいか、大回り乗車で乗れるのはどこからどこまでか。そういったことをこの記事では説明して行きたいと思います。

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性格の違う3つの特急列車

冒頭で、東日本エリアの東海道本線特急列車には3種類あると書きました。それぞれ性格の違う列車になっていますので、ひとつずつ説明して行きたいと思います。

特急踊り子E257系電車

特急「踊り子」…東京駅から東海道本線を経由し熱海まで走り、熱海から二手に分かれて、伊東線・伊豆急行線を経由して伊豆急下田駅へ向かう列車と、三島から伊豆箱根鉄道駿豆線を経由して修善寺に向かう列車とがあります。本数や車両数としては伊豆急下田行きのほうが多く、修善寺行きは一部の伊豆急下田行き列車に併結されているといった感じになります。伊豆の温泉地に向かう観光客利用が主ですが、同地域へのビジネス利用なども多少はあるかと思われます。現在は全車指定席になりました。

特急サフィール踊り子E261系電車

特急「サフィール踊り子」…東京駅から(臨時便は新宿発着もあり)伊豆急下田駅までを結ぶ、全車グリーン席以上のみの客室で構成された豪華特急です。普通車・自由席はありません。構成としては「グリーン車」4両、「プレミアムグリーン車」1両、「グリーン個室車」2両、「カフェテリア車」1両という、なんとも贅沢なものです。こんな豪華特急にも、一部区間だけですが大回り乗車でも乗ることが出来ます。

特急湘南行先表示

特急「湘南」…東京駅または新宿駅から東海道本線経由で(列車によっては横須賀線線路も通る)小田原駅までを結ぶ、平日の朝は東京方面に、平日夜は小田原方面に走る通勤特急です。座れないこともある普通列車グリーン車と違い全車指定席なのが強みで、えきねっとを使えばチケットレスでどこでも席を予約できます。また、主要駅である横浜駅を華麗に通過することも特徴です。ただ、元々ライナー列車だったものを置き換えた性格上、通過駅はあまり多くなく、停まってばかりという印象もありますが、東海道本線沿線在住の乗客には便利なものになっています。なお平日のみの運転で、土休日や祝日は運転されません。

「踊り子」「湘南」に使われているE257系2000番台

特急湘南E257系電車

写真のような、白い車体に青い帯の入ったE257系2000番台車両が「踊り子」「湘南」を担当しています。ところでこの電車、どこかで見たことあるデザインだなぁ…と思う方もいるかもしれません!

実はこのE257系2000番台、中央本線の特急あずさ・かいじで使用されていたE257系0番台と、千葉方面特急で使用されていたE257系500番台を改造したものなんです。中央本線の方は新型のE353系電車投入で、千葉方面特急は乗客の減少による列車減便で車両が余ったため、これらを旧型185系特急電車の置き換え用として再利用することにしたのです。

E257系電車車内

天下の東海道本線が、中央本線や千葉方面各線からお古をもらうとは何だか奇妙な感じもしますが(笑 でも、元々なかったコンセントも後付けで取り付けられたんですよ(窓側のみ)!

9両編成の2000番台と5両編成の2500番台車があり、2000番台の4号車はグリーン車です。両者を連結して14両編成になることもあります。

「踊り子」の場合、伊豆急下田行きは9両編成の2000番台の方で、5両編成の2500番台のほうが修善寺行きになります。

E257系のグリーン車、11・13番列はやめておこう

東海道本線E257系2000番台の4号車、グリーン車に乗ろうとしている方にお伝えしなければならないことがあります。先ほど、東海道本線のE257系は他線区からの改造だと書きました。グリーン車ももちろん(改造したうえで)使い回しです。ですがこのグリーン車、当たりはずれがあるんです。

元々走っていた中央本線特急時代、この4号車はなんと、グリーン席+普通席が1両に両方ある「合造車」だったのです。それを東海道本線転用時、全席グリーン車に改造したのです。そのような改造をすると、どうなるか?

普通車とグリーン車では、シートの間隔が違いますよね。

普通車だった部分に、グリーン車の基準の間隔でシートを置き直したため、車両の窓とシートの間隔が合っていない席があるのです。なのでそんな席に座ってしまうと、せっかくのグリーン車も景色が楽しめず、気分が台無しになってしまいます。

グリーン車4号車は、車両の真ん中にドアがあり、それを境に元からのグリーン席(1~7番列)と、以前は普通席だった部分(10~14番列)に分かれています。なのでおすすめは1~7番列と、10・12・14番列ですね。

11・13番列は、車内で思いっきりスマホゲームなどに興じたい方や、車窓風景に興味がない方、ぐっすり寝たい方の専用席です(笑

サフィール踊り子に使われているE261系電車

特急サフィール踊り子E261系電車

続いては、豪華特急「サフィール踊り子」に使用されているE261系電車です。こちらは使い回しではなく、ピカピカの新車ですよ!

8両編成で、伊豆急下田寄り1号車がプレミアムグリーン車、2号車・3号車はグリーン個室車、4号車はカフェテリア車、5号車~8号車がグリーン車、という構成になっています。いやぁ、贅沢ですね!

E261系電車グリーン車車内

筆者は通常のグリーン車にしか乗ったことがないので、そこの写真しかお見せ出来ませんが、プレミアムグリーンなどはとても高級な空間です。詳しくは、JR東日本さんのサイトを見て頂くのが早いかもしれません!

サフィール踊り子|JR東日本
伊豆の「本物の魅力」を体験していただく、観光特急列車「サフィール踊り子」

東海道本線特急の料金はいくら? どこまで乗れる?

さぁ、気になるのは特急料金ですよね。そして大回り乗車ではどこまで乗れるか、というのが気になるところ。列車別に見ていきたいと思います。なお、すべて指定席のみです。自由席はありません。

特急「踊り子」… 乗車可能区間:東京~大船 料金:普通車760円 グリーン車1530円

特急「サフィール踊り子」… 乗車可能区間:東京~横浜 料金:グリーン車:2060円 プレミアムグリーン車:3560円

特急「湘南」… 乗車可能区間:東京・新宿~茅ヶ崎間 料金…東京~大船:普通車760円 グリーン車1530円 東京・新宿~茅ヶ崎:普通車1020円 グリーン車1790円

特急券の買い方

東海道本線特急の特急券の買い方です。

まず、「踊り子」「湘南」については、えきねっとチケットレスサービスを利用すると、普通車グリーン車ともに所定料金から100円引きで乗ることが出来ます!お得なえきねっとはこちらから、さあいますぐ登録!

https://www.eki-net.com/

「サフィール踊り子」については、チケットレスサービスには対応していないので、必ずきっぷを購入または発券して乗りましょう。

東京駅指定席券売機

東京駅については、9番・10番ホーム上に踊り子・サフィール踊り子用の指定席券売機があります。横浜駅や大船駅では確認できていない(たぶん、そこから東京駅まで特急に乗る人を想定していない)ので、スタート駅出発前に改札外の指定席券売機であらかじめ買ってor発券しておきましょう。

まとめ:三者三様の東海道本線特急を楽しもう

いかがだったでしょうか。

「踊り子」「サフィール踊り子」「湘南」それぞれ性格が異なる東海道本線特急。大回り乗車で乗れるのは「湘南」をのぞき20分~30分程度と短くはありますが、安く乗れる普通車からプレミアムグリーン車までいろんな座席のバリエーションが楽しめる。全車指定席で好きな座席を指定でき、「踊り子」「湘南」では便利なえきねっとチケットレスサービスも利用できる。そういったことが分かって頂けたと思います。

是非、3つの東海道本線特急をお得に!体験してみて下さいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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