こんにちは。10月の列車です。
もうずいぶん前になってしまいましたが、2024年3月16日のJRグループダイヤ改正についての情報が出そろってきましたね。全国的に見ても目玉となるのは、北陸新幹線の金沢~敦賀(つるが)間の延伸開業でしょう。そして関東地方に目を移せば、JR京葉線の昼間以外快速電車廃止に伴うひと悶着。千葉県や千葉市の首長の方まで行動し、ニュースでも連日目にするほどの騒ぎになり、結局朝に2本の快速電車を残すことになりましたね。一度決まった改正ダイヤに手が加えられるのは、きわめて異例のことです。
千葉方面特急に革命的変化が起こる!
そんな中、私が注目しているのは、大回り乗車でお世話になった方も多いであろう、千葉方面特急列車「しおさい」「わかしお」「さざなみ」等、そして「成田エクスプレス」についてです。今回は、車両的にも料金的にも、革命的といってもいいほど大きな変化が発生するのです。
デビューから30年となる255系特急電車の後釜はどうなるのか。昨年から突然、塗装変更を始めた成田エクスプレスのE259系特急電車はどこへ行くのか。そしてE257系500番台特急電車の変化は? 一つずつ見ていきたいと思います。
詳しくは、JRさんのこちらのページをご覧下さい。下の2つはpdfファイルです。
房総特急変わります | JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 (jreast.co.jp)
房総方面の特急列車を全車指定席で運転します.pdf (jreast.co.jp)
2024年3月ダイヤ改正について.pdf (jreast.co.jp)
全列車、全席が指定席になる(自由席廃止)
東京駅や上野駅、新宿駅など、東京都心部の駅を発着する在来線特急列車から自由席が姿を消します。千葉方面特急の各列車、総武本線特急「しおさい」、外房線特急「わかしお」「新宿わかしお」、内房線特急「さざなみ」「新宿さざなみ」。これまで自由席が残っていましたが、今回のダイヤ改正でついに全車指定席になることになりました。
乗車するときは事前に、列車と座席が指定された特急券の購入が必要になります。乗車する日付は決まっているが列車の時刻が決まっていないという場合は、日付と区間のみ指定された「座席未指定券」を購入でき、当日のどれかの列車の空席を利用できます。また、後から指定席券売機などに券を投入し、列車と座席を指定することもできます。成田エクスプレスなどではすでに実施されている「座席未指定券」制度ですが、全車指定席化される千葉方面特急でも適用され始めるのですね。
もし、特急券を買わずに乗車した場合、検札に来た車掌さんから現金で特急券を買うことになりますが、その際「車内料金」として、事前に購入するよりも260円高い金額になります。駅のみどりの窓口や指定席券売機は、混雑していて発車までに購入が間に合わない場合や、駅の改札内やホームに特急券を買える券売機がない駅も多くあります。その場合でもしっかり車内料金は徴収されるようですので、窓口や券売機に行く必要のない「えきねっとチケットレスサービス」を利用するのが大変便利です!
総武本線特急「しおさい」にE259系特急電車充当
デビューから30年になるベテラン車両である255系特急電車(上写真)が主に用いられてきた、総武本線の東京駅~銚子駅間を走る特急「しおさい」。今回のダイヤ改正で255系は「しおさい」から撤退となります。
そして代役は、今まで特急「成田エクスプレス」にのみ用いられてきたE259系特急電車(下写真)。平日のみ運転のしおさい4号・11号はE257系500番台ですが、それ以外の「しおさい」全列車(土休日は全列車)を担当することになりました。2023年から車体に銀色を加え、「N’EX」ロゴを消し去る塗装変更を行ってきたE259系ですが、私の予想通り、真相は総武本線特急「しおさい」への充当だったようです。
その時の2023年6月の当ブログの記事はこちらです。
成田エクスプレスも料金値下げ
走り始めた時からずっと全車指定席のまま運行してきた、空港特急「成田エクスプレス」ですが、今回こちらも変化があります。空港第2ビル駅・成田空港駅を含まない区間のみを利用する場合は、特急「しおさい」などと同じ特急料金を適用、また閑散期や繁忙期など、シーズン別の特急料金の変動はなくなるとのことです。
するとどうなるか? 多くの区間で、今よりも大幅な値下げになります。例えば東京駅~千葉駅の普通車利用だと、定価1290円がなんと!760円に! 千葉駅への停車も増え、空港以外でも利用しやすくなってきた「成田エクスプレス」。前述価格から100円割引となるえきねっとチケットレスサービスを有効活用し、じゃんじゃん利用していきたいですね!
成田エクスプレスについて詳しくは、当ブログ内のこちらの記事をご覧下さい。
255系特急電車定期運用終了?と思いきや一部残留
さて、総武本線特急「しおさい」から撤退し、本来は今回のダイヤ改正をもって、定期運用の特急列車からも撤退する予定とされていた、255系特急電車。ですがどうやら、その後少しその方針に変化があったようです。土休日に、内房線沿線への観光・行楽輸送を目的に運転されている臨時特急「新宿さざなみ」号。この「新宿さざなみ」号の6月30日までの運行分に、一部の日付をのぞき充当されることが判明しました。
また、JR職員の労働組合のサイトにこのような記事が掲載されました。
房総特急一部編成両数変更についての説明を受ける.pdf (jreu-chiba.jp)
なんと、こちらも6月30日までの期限付きですが、外房線特急「わかしお」、内房線特急「さざなみ」への一部の特急列車への充当がされると労働組合側に話が行ったようです。当初の計画では、今までE257系500番台の10両編成で運転していた「わかしお」号も5両編成に車両が減少することになっていましたが、そのへんが問題視されたのでしょうか?
という事で、2024年3月16日から6月30日までは、えきねっとで、9両編成で「グリーン車」のある「わかしお」「さざなみ」「新宿さざなみ」の各列車を狙えば、255系特急電車の乗り納めができるようですよ!
(なお、3月号の時刻表では原稿締切に間に合わず、この「わかしお」「さざなみ」の255系への変更は反映されていないようです。お手数ですが、「えきねっと」などで乗りたい列車のグリーン車の有無を調べるか、4月号以降の時刻表を見てみて下さい。)
千葉方面特急の各列車に乗ってみたい方は、当ブログのこちらの記事をご覧下さい。
2024年7月からの255系特急電車は?
では、運行継続することになったらしい255系特急電車ですが、6月30日以降はどうなってしまうのか?気になりますね。
255系特急電車は9両編成5本が活躍していますが、JR東日本さんによると「一部編成を残し、何らかの形で活用することを検討している」との事ですので、団体・臨時列車や観光列車などに活用していくのでしょうか。どちらにしろ、5本のうち一部編成は廃車となりそうです。30年もの間活躍していましたので、致し方なしといったところでしょう。
そうなると、残された千葉方面特急「わかしお」「新宿わかしお」「さざなみ」「新宿さざなみ」は、基本的にE257系500番台電車での運行となりそうですが、そうなると当初の計画通り、利用客の比較的多い外房線特急「わかしお」の10両編成や9両編成が、5両編成に車両減少してしまうという事が発生するわけで、主に通勤で利用している乗客に悪影響が出ないかが気がかりです。
特急「成田エクスプレス」と「しおさい」の乗り間違いに注意!
私が今回のダイヤ改正で、最も心配している点です。先述の通り、総武本線特急「しおさい」は、平日のみ運転の2本を除き、すべて「成田エクスプレス」でお馴染みのE259系特急電車のよる運転となりますが、「成田エクスプレス」も「しおさい」も運行車両はとくに区別されておらず、同じ色の同じ車両が、今日は「成田エクスプレス」、明日は「しおさい」として走るという事が発生します。
そうなると気がかりなのは、乗り間違いです。「成田エクスプレス」だと思って乗り込んだら、実はそれは「しおさい」で、いつまでも成田空港に着かないな~変だなと思ったら、銚子駅に着いてしまった……なんてことが発生するかもしれません。日本人だけでなく、日本の鉄道に不案内な外国人の方々も、成田空港へ行くつもりで乗り間違えることがあるかもしれません。
特に東京駅や千葉駅では、成田エクスプレスも「しおさい」も両方の列車が停車するので、発車案内板や車両の行き先表示を確認のうえ、くれぐれも乗り間違いをしないよう、気を付けて下さいね。
もし成田空港に行くつもりで銚子駅に着いてしまったら……とりあえず海鮮料理を食べて、銚子電鉄に揺られて、海を眺めて……それも案外悪くない!? いやいやその後、乗れなかった飛行機や行けなかった旅行の代金の高さを思い出し、太平洋よりも青くお顔が青ざめることでしょう。
「えきねっとチケットレスサービス」しか勝たん!
今回、成田エクスプレスについては値下げになる区間が多くありますが、千葉方面特急の各列車は、今まで自由席の料金で利用出来ていたものが指定席料金に一本化されるわけで、残念ながら料金値上げとなってしまう区間も存在します。
しかし、みどりの窓口や指定席券売機で特急券を買わなくていい「えきねっとチケットレスサービス」を利用すれば、定価の特急料金から100円引きで乗車できるんです!さあ、レッツ入会ですよ!
えきねっと(JR東日本)|トップ:新幹線・JR特急列車の予約 (eki-net.com)
大回り乗車では、駅の改札内で特急券を買わねばという場面もありますが、現状、千葉方面のJR各駅で改札内に指定席券売機がある駅はあるのかな……? まだちょっと確認できていません。車内で特急券を買うと、260円の車内料金が加算されるので損をしてしまいます。どこでも特急券が買える、えきねっとチケットレスサービスをぜひ活用しましょう!
そして、これを発見したあなたは超ラッキー!期間限定のお得なキャンペーンのご紹介です。
房総特急変わります | JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 (jreast.co.jp)
上記のページでも紹介されていますが、ダイヤ改正日の前日である2024年3月15日まで、えきねっとチケットレスサービス利用で指定席特急料金の40%引きになる、期間限定えきねっとトクだ値を実施中!どこでも指定席を抑えられる便利さを、今すぐ味わってみましょう!
そしてダイヤ改正して全車指定席が始まる2024年3月16日から6月30日までの間、えきねっとチケットレスサービスを利用すると通常料金100円引きのところ、特別に200円引きとなります!最安で560円で千葉方面特急の指定席に乗れちゃうんです!これはマジパネェーッスね!(なお成田エクスプレスは対象外です)
まとめ:新体制になった千葉方面特急を楽しもう
いかがだったでしょうか。
来る2024年3月16日ダイヤ改正にて、成田エクスプレスを含む千葉方面特急列車に大きな変化が起こる。全車指定席となり、値下げや値上げとなる区間がある。えきねっとチケットレスサービスの期間限定キャンペーンにより、今ならお得に指定席を利用できる。総武本線特急「しおさい」は255系特急電車からE259系特急電車に交替するが、成田エクスプレスと同じデザインの車両のため乗り間違いには注意する必要がある。255系特急電車も、2024年6月30日までならまだ乗車するチャンスがある。そういったことが分かって頂けたかと思います。
今回はあまりにも大きな変化過ぎて戸惑うこともあるかと思いますが、ぜひ新しい体制となった千葉方面特急列車にチケットレスでお得に乗車して、ちょっとリッチな旅にしてみて下さいね。
千葉方面特急の各列車に乗ってみたい方は、当ブログのこちらの記事をご覧下さい。
成田エクスプレスに乗ってみたい方は、当ブログ内のこちらの記事をご覧下さい。
最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。