こんにちは。10月の列車です。
ブログを始めるにあたり、「大回り乗車」で検索したりしてみたのですが、意外なワードが一緒に検索されているんですよね。
意外なワード、それは「大回り乗車 怒られる」。
私はまだ大回り乗車で怒られたことがないので分からないのですが、怒られた人が実際にいるんでしょうか。怒られるとしたらなぜ、怒られるのか。
結論から言えば、あなたが怒られるいわれは1mmもありません!心配しなくていいですよ! ということです。 なぜなら大回り乗車は、大都市近郊区間のルールに則った乗り方だからです。
「大回り乗車 怒られる」一体どういう事なんだろう?
誰でも、自分が悪くないのに怒られるのはイヤに決まっていますよね。ネットを見回せば、有名な鉄道ユーチューバーの方々はじめ、本当にいろんな方々が大回り乗車をしています。
なのに自分だけ怒られた、なんて質問もネット上で見掛けることは事実です。まずは、大都市近郊区間の制度から見ていきましょう。
大都市近郊区間について
改めて、この制度についてみてみましょう。JR東日本さんの「きっぷあれこれ」の、以下のページから引用させて頂きました。
大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例
・図のそれぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。
・重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
前回の記事で説明した、大回り乗車のルールの復習みたいな感じになりますが、箇条書きにすると
・実際に乗車する経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車したことが出来る
・重複しない限り乗車経路は自由に選べる
・途中下車は出来ない
つまり、ルートが重複していなくて、大都市近郊区間からはみ出していなくて、途中で下車していなければ怒られるいわれは無いのです。ただ、私たちが明らかに間違っていたら話は別ですけどね。大回り乗車の「失敗例」についてはこちらの記事もご覧ください。
それでも「大回り乗車 怒られる」が検索されている…つまり怒られる心配がされているのは、以下の理由があると思うのです。
紙のきっぷには時間制限がある!?
ある!?と書きましたが、制度上はありません!
しかし、しかしです。
私がいつも使っているモバイルPASMOで、国分寺→拝島の14時間の大回り乗車をしたときは、ふつうに220円が引かれて改札を通過できましたが、その次に紙のきっぷで新秋津→国分寺の10時間半の大回り乗車をしたときは、ちゃんとその区間の運賃の220円のきっぷを買ったのに、改札機の扉が閉まり「ピンポーン」!
有人改札へ回るように指示されました。
なぜこうなるかという事ですが、中には安い運賃のきっぷで不正乗車を働く者がいるのも現実問題あるので、事情を聴くためにこのようにしているのだと思います。
ちなみにですが、JR以外の私鉄ではICカードでもこうなる場合があります。私の地元の西武鉄道は、4時間を越えるとICカードでも改札が閉まりました(実体験)。
恐る恐る駅員さんにきっぷを見せ、開口一番「大回り乗車をしてきたんですけど、改札を通れなくて…」と申告したら、220円の運賃が合っていることを確認したうえで「いいですよ」と通してくれました。
私の時はやさしい駅員さんだったのかもしれません。駅員さんも人間なので、いろんな人がいるかと思います。でも、本当に怒る人がいるんでしょうか?
自信をもって自ら申告した方がいいと思う
これは私の推測ですが、正しい運賃の紙のきっぷで大回り乗車をしても、自動改札が閉まって駅員さんのところに「通れなかったのですけど…」とだけ言うと、駅員さんはたぶんこう言うと思います。
「きっぷを買った時間からかなりの時間が経っていますが、何をされていたんですか?どこまで行ったのですか?」
そこで「実は…大回り乗車で…」とささやくように答えてしまうと、駅員さんにとっては不正乗車の言い訳をしているようにも聞こえると思うのです。
あと、会話の主導権が駅員さんにあるのも良くないと思うのです。
紙のきっぷで大回り乗車をして自動改札が閉まっても、運賃が合っていればなにも怒られるいわれは無いのです。
こちらから、開口一番にこう言ってみてはいかがでしょう。
「すみません、大回り乗車をしてきたんですが、改札機を通れませんでした。運賃はこれで合っていますよね?」
きっぷを買ってから時間が経っている理由を自分から言い出して、会話の主導権を握るのです。大回り乗車ならスタート駅とゴール駅は近くなことがほとんどですから、すぐ運賃を確認してくれると思います(そのためにもきっぷの運賃は正しく買っておきましょう)。
ICカードか紙のきっぷ、どちらを大回り乗車に使った方がいいかは、こちらの記事も是非お読みください。
それでも、渋い顔をしてきたら
上で書いた方法で大体行けると思うのですが、絶対ではないと思います。
残念ながら、駅員さんのなかにも大回り乗車を知らないで「不正乗車したんでしょう」と言ってくる可能性がないとはいえません。そういう人もいるとは聞いています。
そんな時は、以下のJR東日本のホームページ内のページを見せながら言いましょう。
「重複しない限り乗車経路は自由に選べるってここに書いてありますよ! ぐるっと回ってきたんですから時間がかかるのは当たり前です。それにこのきっぷは今日の日付だから有効ですよね? 不正乗車はしていません。正しいきっぷを持っているんですから改札を出してください」
会話の主導権を握り続けましょう。正々堂々と!
それでも不安ならもう一つ方法があります。
大回り乗車に出発する前に、上のページを印刷して、大都市近郊区間の図の上に計画ルートを赤や青のペンでなぞって、証拠として示せるようにしておくのです。この紙を用意しておくと途中で車内検札があったときも有効です。 大都市近郊区間の制度が廃止されない限り、大回り乗車も不可能にはならないのですから、もう一度言います。正々堂々と「大回り乗車をしてきました」と言い出しましょう!
大回り乗車に持って行きたい資料というか用紙については、こちらの記事も是非参考にしてください。
まとめ:私たちは間違っていない。だから大丈夫
いかがでしたでしょうか?
正しいきっぷを持っていても、改札機の扉が閉まってしまうのも残念ながら事実です。
でも、大回り乗車のルールを正しく理解して、正しく乗れば何も恐れることは無いのです。自ら大回り乗車であることを申告して堂々と行きましょう。怒られるべきは私たちではなく、駅員さんの中にいる大都市近郊区間を正しく理解していない人のほうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
勇気をもって!正々堂々と、大回り乗車を楽しみましょう!