大回り乗車に持って行きたい資料3選

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こんにちは。10月の列車です。

「終わり良ければ全て良し」という言葉がありますが、ゴール駅で大回り乗車を終わるとき、特に紙のきっぷで大回り乗車をされた方にとっては、最後に駅員さんと会話しなければいけないわけで、ここを爽やかにスパッと通過したいですよね。

しかし、未だによく検索されているのが「大回り乗車 怒られる」というワード。その検索で出て来るページを見てみると、「次からは実際に乗った運賃を払って下さいね」など、残念ながら駅員さんが「大都市近郊区間」について正しく理解していないと思われる記述も散見されます。そんなとき、素直に引き下がって、払う必要のない何千円かわからない運賃を払うしかないのでしょうか?

いいえ!そんな事する必要はありません! 知らないのなら教えてあげればいいのです!

この記事では、駅員さんに「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」「分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例」「特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例」の3つの制度を説明できるようにするための資料について説明しています。是非、この3つの資料で「武装」して、自信をもって大回り乗車にチャレンジしてみて下さいね。

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3つの制度を説明する資料

3つのページどれも、JR東日本さんのホームページ内のページです。各見出しの下にあるURLをクリックして、ページを開いてください。そして印刷して、大回り乗車に持って行きましょう。

大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例

運賃計算の特例:JR東日本
JRのきっぷの種類・発売日・有効期間や、学割・団体割引をはじめとする割引料金、変更・払いもどしなど、きっぷに関するさまざまなご案内をしています。

図で示された東京近郊区間のみを普通乗車券または回数乗車券で利用する場合、経路が重複しなければ最も安くなる経路で乗車できるという、大回り乗車における基礎中の基礎となる制度です。この制度が無くなったら大回り乗車は成立しないどころか、当ブログの存続も危うくなります(笑

この制度を御存じない駅員さんだと「実際に乗った経路の運賃を払って下さいね」とおっしゃってしまうのでしょうか。そのような煩雑な計算をしないで済むための制度なんですけどね…。

このページを印刷し、蛍光ペンや色ペンなどで乗車予定のルートをなぞっておくといいでしょう。こうすることで、途中でもし検札があっても説明がたやすくなりますし、ゴール駅では制度の説明とルートの説明を一挙にできます。

こちらの制度に関しては「大回り乗車は怒られる?」もご覧ください。

分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例

運賃計算の特例:JR東日本
JRのきっぷの種類・発売日・有効期間や、学割・団体割引をはじめとする割引料金、変更・払いもどしなど、きっぷに関するさまざまなご案内をしています。

ここには日本中の「経路が重複する場合のある区間」が列挙されていますが、この中でも東京近郊区間大回りで関係してきそうなのは「倉賀野ー高崎」「東神奈川ー横浜」「神田ー東京」「代々木ー新宿」の4つと思われます。

駅員さんに乗車経路を説明することになった場合、この区間で突っ込まれる場合もあると思いますが、「特急草津に乗ったため倉賀野駅を通過しました」とか「上野東京ラインの列車に乗ったので神田駅を通過しました」という形で説明して行きましょう。

こちらの制度については、こちらの記事もご覧ください。

特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例

運賃計算の特例:JR東日本
JRのきっぷの種類・発売日・有効期間や、学割・団体割引をはじめとする割引料金、変更・払いもどしなど、きっぷに関するさまざまなご案内をしています。

これも上の項に似ていますが、違いは、例えば山手線西日暮里から上野経由常磐線三河島と乗る場合、どちらの列車も日暮里に停車しますが、それでも上野駅まで乗ってよいということになります。尾久駅発着の場合は日暮里は停まらないのですが、ちょっと特殊ですね。

また、下の方に出て来る 鶴見、新子安、東神奈川または川崎以遠(蒲田または尻手方面)、国道以遠(鶴見小野方面)もしくは大口以遠(菊名方面)の各駅と、新川崎、西大井または武蔵小杉以遠(武蔵中原または向河原方面)の各駅との相互間[鶴見~横浜、新子安~横浜、東神奈川~横浜]というのも複雑ですが、横須賀線や湘南新宿ラインの列車が 新川崎から鶴見、新子安、東神奈川の各駅の横を通過していく状態になっているために定められている制度です。

これらも経路を説明していくうえで突っ込まれた際は、正しい制度であることこの紙で説明して行きましょう。

誤解しないでいただきたいこと

最後に、誤解しないでいただきたいのですが、駅員さんが○○を知らないとか駅員さんに○○を説明しようとか、そういうことをさんざん書いてきましたが、知識の足りない駅員さんを責めたいわけではないということです。駅員の皆さんは、私たちの安全を守るために、時には心を鬼にして行動して下さっています。私は駅員さんには敬意を持っております。

ここで駅員さんの立場に立って考えてみると、たまにしか来ない「大回り乗車」に関する制度を覚えるよりも、列車の運行を守る、安全を確保するほうの知識を覚える方が優先なのではないでしょうか。もちろんすべて覚えるべきという意見もありましょうが、私だったら全て覚えられる自信はありません。

なので私たちは、実際に存在するとはいえ、あまり活用されない「大回り乗車」にまつわる制度について、詳しい駅員さん並みに詳しく知っていてもいいと思いますし、教えてあげられるくらいになってもいいと思うのです。最安百数十円からの運賃で、大きく迂回して乗っているわけですから、安い運賃でいっぱい乗ってすみません、でも違法ではないのですよ、この通りです、そう説明していくくらいのスタンスでいると良いのではないでしょうか。

まとめ:駅員さんには敬意をもって説明しよう

いかがだったでしょうか。

これらの資料は、決して駅員さんをばかにしたり見下すために持って行くのではありません。駅員さんに敬意をもって、日々一生懸命働いていてもあまり使わない制度の知識を補助してあげるために、お互いスムーズなコミュニケーションのために持って行くのです。

ぜひ、これらの資料を印刷・活用して、大回り乗車の旅の終わりを気持ちよく締めたいものですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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