大回り乗車路線紹介 八高線編 南と北で違う顔!

この記事は約6分で読めます。
八高線110系気動車

こんにちは。10月の列車です。

大回り乗車で、八高線(はちこうせん)に乗ってみたいと思っている方のなかには、乗ったことないからどんな路線なのかいまいちわからない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、八高線がどんな路線なのか、簡単に紹介してみたいと思います。

広告です

八高線とはどんな路線か

八高線という路線名の由来は、起点・終点駅の八王子の「八」と、高崎の「高」を取って付けたという、鉄道省~国鉄時代によくある路線名の付け方です。といっても、正確には八高線という路線は八王子から、高崎のひとつ手前の倉賀野駅までで、そこから高崎駅までは高崎線に乗り入れる形になっています(そのため、八高線と高崎線の乗り継ぎは、高崎線特急に乗る場合を除き倉賀野駅で乗り継がないと大回り乗車不成立になるので注意しましょう)。

そんな八高線は、途中の高麗川駅を境に、車両も支社も雰囲気もまったく違う面白い路線です。

八王子~高麗川は電化区間

まず、八王子~高麗川間は八王子支社管轄。電化されていますので、終日4両編成の電車が走っています。下の写真のような、209系3500番台車両と、お顔が銀色のE231系3000番台車両が合計11本、川越線高麗川~川越間と共通で使われています。

終日にわたり川越線と直通運転をしているので、八王子から八高線の電車に乗るとほとんどは高麗川経由、川越行きです。車内はロングシート、車内トイレはありません。

八高線209系電車

写真を見ると、窓上の黄緑帯のところに銀色の部品がいろいろ付いているのがわかると思いますが、車外スピーカーや側面監視用カメラです。八高線八王子~高麗川間では、2022年3月12日からワンマン運転を実施しているため、そのための設備です。発車メロディーも車外スピーカーから流れるのです。

余談ですが、八高線では電化以来青梅線を通して中央線東京駅まで直通電車があったのですが、2022年3月11日をもってなくなってしまいました。なので今は川越線との直通のみです。

乗客数としては、八王子を出ると拝島である程度乗客が入れ替わり、箱根ヶ崎で降りる人が多い印象です。また、朝夜は北八王子駅周辺の工場に勤務している人が多く、時間によっては北八王子で、びっくりするほど大量の乗降がある事があります。

高麗川~高崎間は非電化区間

高麗川駅より北側は高崎支社管轄。架線が張られていないため、下の写真のようなキハ110系というディーゼルカー(気動車)が走っています。関東地方大回り乗車でディーゼルカーに乗れるのはこの八高線だけです。

八高線110系気動車

ここでも、朝夜の一部をのぞき、ほとんどの列車がワンマン運転を行っています。2022年3月11日までは、無人駅では先頭車後ろから乗って前から降りる、バスみたいな方式でしたが、ほとんどの方がSuica利用で意味がなかったためか、3月12日からはすべてのドアから乗り降りできるようになり、きっぷは各自で購入・回収箱に入れてねという方式になりました。ぶっちゃけ、後ろから降りちゃう人もかなり多かったので…(苦笑 Suicaならいいんですけどね。

乗客数は、もちろん電化区間に比べると少ないですが、毛呂(もろ)や越生(おごせ)で乗り降りする人が多い印象です。また、高崎に近づくと児玉(こだま)や群馬藤岡から乗ってくる人が多く、特に群馬藤岡の乗降客の多さにびっくりさせられます(もっと本数出してあげたら?と思うほど)。高崎から出る高麗川行きに座れなくても、群馬藤岡で一気に降りるので座れるチャンスです。

110系気動車の車内

キハ110系ディーゼルカーの車内は、ご覧のようなセミクロスシートです。4人ボックスと2人ボックスが1両に4つずつ、全列車に車内トイレが有るので安心です(和式ですけど)。2人ボックスは1人ずつ向かい合って座る形ですが、比較的混んできても2人ボックスに2人座っているのは見た事がありません。

そして2人ボックスは1人客に大人気なので、始発駅であっという間に埋まってしまいます。八王子駅や高崎駅で駅弁を買った人は是非ともボックスシートに座りたいですよね。接続の良い電車より1本前にしたりして、20分以上前から待ってれば確実に座れるのかな~?という気もします。

ほとんどの列車が2両編成、朝夜の一部列車が3両編成ですが、2022年3月12日より1両編成の列車が上下1本ずつできました。

駅貼りの時刻表によると、高崎11:56発、高麗川13:25着の230D列車と、高麗川13:32発、高崎15:00着の239D列車が1両編成のようです。都合がつけば、とくにボックスシートに座りたい方はこれらの列車は避けた方がいいかもしれませんね。筆者も、1両編成はちょっと無茶では??と思っています。

八王子駅と高崎駅では駅弁が買える!

八高線の改札内食料事情ですが、まず八王子駅にはキヨスクと立ち食いそば屋、そして駅弁屋(14時閉店)があります。八王子駅の改札内店舗については、別記事で詳しく紹介しています!

八王子駅の駅弁屋さん

また、高崎駅にもコンビニNEWDAYS、立ち食いそば屋、駅弁屋があります。詳しくは、下の記事で詳しく紹介しています!高崎駅にはだるま弁当などの名物駅弁があります。

高崎駅の駅弁屋さん

途中の拝島駅ではそば屋、ミスタードーナツ、コンビニNEWDAYSなどがあります(吉野家もあるのですが、排水設備の不良でずっと休業しています)。その他の駅は、駅ナカ店舗はありません。上のほうでも書きましたが、八王子~高麗川間はロングシートの電車しか走っていないので、八王子駅で買った駅弁を食べるにはちょっと不向きかも。高麗川から先のキハ110系の車内で食べたいですね。

八高線はとにかく本数が少ない!

気を付けて頂きたいのは、八高線は全線単線で、かつ本数が少ないことです。八王子~高麗川の電化区間は昼間30分間隔、しかもトイレ無しなので注意しましょう。八王子駅、拝島駅、高崎駅は大きなトイレが有るのでいいですが、高麗川駅のトイレは狭いので乗り継ぎが短時間の時は危険です。大きな駅でトイレに行けるよう、余裕をもった行程にしましょう。

高麗川~高崎の非電化区間は、1時間に1本が基本で、ときどき小川町止まり、児玉止まりの列車が挟まって2時間空く場合もあります。大回り路線の中でも八高線の非電化区間はいちばん本数の少ないところではないかと思うので、八高線を基準に前後の路線で乗る列車を決めていくのがいいのではないかと思います。

まとめ:時刻に気を付けてローカル線の旅を

いかがだったでしょうか。

八高線は関東平野の西の端っこを走っているので、東福生付近の米軍基地、狭山茶の茶畑、山間を抜けていく区間、そして一面の農地など変化に富んだのんびりした風景が味わえます。高麗川~高崎間のキハ110系は旅情満点なので、非日常感をたっぷり味わえるのではないかと思います。列車の時刻にだけは気を付けて、素敵なローカル線の旅を楽しんでみて下さい。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました