こんにちは。10月の列車です。
大回り乗車で千葉県方面に行こうとしている皆さん、多くの方が、総武本線(総武本線は御茶ノ水・東京~銚子間ですが、JRでは千葉~銚子間を総武本線、千葉以西は総武快速線や総武線各駅停車と案内しています)や、成田線を利用することになろうかと思います。
これらの路線を走る車両に車内トイレは付いているの?乗り換え駅の改札内に駅ナカ店舗はどれくらいあるの?といったことが気になるのではないでしょうか?
この記事では、総武本線(千葉~松岸)と成田線の車両や駅の情報をまとめました。皆さんの旅の参考になれば幸いです。
総武本線・成田線について
この記事で解説する総武本線は、千葉~松岸(銚子駅のひとつ手前)間です。千葉駅から出て佐倉駅で成田線と分かれ、八街(やちまた)、成東、八日市場、松岸などを経由して銚子駅までの区間が総武本線です。大回り乗車では、銚子駅に行くことはできないので、松岸駅までの区間について解説します。
成田線は、3つの路線?から成り立っています。ひとつめは、佐倉駅で総武本線から分かれ、成田、佐原などを通って、松岸駅に至る路線。ふたつ目は、常磐線の我孫子(あびこ)駅から成田駅に至る路線。みっつ目は、成田駅から成田空港駅まで延びる路線です。
このうち最後の成田空港へ至る路線は行き止まり路線なので、大回り乗車では利用できません。ひとつめとふたつめの路線についてこの記事では解説していきます。
総武本線・成田線のダイヤ(運転形態)
総武本線は特急「しおさい」を除き、千葉駅以西の総武線快速・総武線各駅停車とは完全に運転系統が分けられています。千葉駅始発の各駅停車銚子行き、もしくは途中の成東行きがメインの構成になっています。
特急「しおさい」は東京駅の総武快速線地下ホームから発車し、総武快速線・総武本線を通って銚子駅に至る特急列車です。朝の1本を除き、255系電車が使われています。成田線の合流駅松岸駅には停まらないので、そのまま乗って銚子駅に行ってしまうと大回り乗車不成立になってしまいます。飯岡駅までに降りましょう。
特急「しおさい」に関しては、こちらの記事もご覧ください。
成田線は、佐倉~松岸間の路線(佐松線とも呼ばれています)は基本的に全て、総武本線に乗り入れて千葉駅以西、または銚子駅にいきます。成田線は総武快速線からの直通快速が多いのも特徴で、東京駅や逗子などから千葉駅、成田駅を通って、成田空港に至る列車が多いです。それと接続するように、成田~銚子駅間の各駅停車が走っていることが多いです。なお千葉~成田間の各駅停車や、千葉~成田~銚子を直通する各駅停車もあります。
我孫子~成田間の成田線(我孫子線とも呼ばれています)は、基本的に線内を通して走る各駅停車のみのシンプルな構成ですが、一部は我孫子駅から常磐線に乗り入れ、常磐線内快速として上野や品川まで行ったりしています。
総武本線・成田線各駅停車の車両
209系2100番台
総武本線と、成田線佐倉~松岸間(佐松線)の各駅停車で走っている車両です。もともとは京浜東北線で走っていましたが、新型のE233系電車投入に伴って、比較的状態のよい車両たちが千葉地方に転用されました。
4両編成と6両編成があり、4+4で8両編成にもなります。総武本線・成田線では4・6両編成が中心で、朝夜のラッシュ時には8両編成もあります。
千葉駅側から2両目に洋式トイレを改造で取り付けてあり、両端の車両(8両編成は4・5両目も)はボックスシート付きのセミクロスシート(1両に6ボックス)に改造されています。
E231系0番台
成田線の我孫子~成田間(我孫子線)で走っている車両です。車内はいたってシンプルで、全てロングシートの10両編成と5両編成とがあり、成田線内ではたいてい10両、時々5両といった感じで運用されています。
なお、車内トイレはありません。ご注意下さい。
車内にトイレはあるの?ボックス席は?
長時間の乗車で、しかも本数の少ない総武本線・成田線に乗るとなると、車内トイレの有無は気になってきますよね。果たして、車内トイレはあるのか?
まず、総武本線と成田線佐倉~松岸間(佐松線)に関しては「○」です!
この区間を走る各駅停車は209系2100番台電車、成田線の総武線直通快速もトイレは装備しています。もちろん特急「しおさい」にもトイレはありますので心配はいりません。
問題は、我孫子~成田間の成田線です。こちらは「×」。E231系0番台、通勤型電車による運行なので、車内トイレは一切ありません!ご注意下さい。我孫子駅や成田駅で、事前にトイレタイムを作っておきましょう。
続いてボックスシートですが、前述の209系2100番台が走る総武本線・成田線(佐松線)各駅停車については両端の車両(8両編成は4・5両目にも)についています。我孫子~成田間(我孫子線)のE231系電車については全てロングシートなので有りません。
総武線直通快速については、旧型のE217系には成田(松岸)側の3両についていますが、新型のE235系1000番台電車に関してはついていません。
駅ナカ店舗はある?
まず、総武本線の千葉駅については非常に充実していますので、別記事にまとめてあります。こちらをご覧ください。
さらに、成田線(我孫子~成田)の起点となる我孫子駅には、名物の唐揚げそばがあります。こちらもぜひご賞味してみて下さい。
その他の駅…佐倉駅や成田駅、成東駅や松岸駅などは駅ナカ店舗はありません。成田駅には待合室がありますし、トイレは成田駅に関してはきれいですがそれぐらいです。
中でも、総武本線の成東駅や両線の合流する松岸駅のトイレは… ええっと、209系2100番台電車内のトイレのほうが快適かもしれません(お察しください)。
総武本線・成田線は海は見えません!
期待してがっかりしないように予め書いておきますが、総武本線・成田線は海岸線を走る区間は無いので、車窓からは海は見えません!車窓に広がる田園風景を眺めて下さい。いいですね?2度は言いませんよ(笑
海が見たかったら、内房線に乗りましょう。内房線・外房線についてはこちらで紹介しています。
大回り乗車上の注意!
大回り乗車で総武本線・成田線に乗るにあたって、いくつか注意してほしい点があります。ここを間違えると大回り乗車不成立、全額精算なんてことになってしまうかもしれませんので、じゅうぶん注意しましょう。
松岸~銚子間に乗ってはいけない
成田線は、銚子駅のひとつ手前の松岸駅から総武本線に一駅乗り入れて、終点の銚子駅まで行っています。そのため、成田線列車で終点銚子駅まで行って、折り返し総武本線に乗ったりすると、松岸~銚子間が重複乗車となり違反となってしまいます。必ず松岸駅で乗り換えましょう。
他路線では区間によっては、重複乗車できる場合もあるのですが、松岸~銚子間はこの特例に定められていません。
佐倉~千葉を2回乗ってはいけない
松岸とは反対側、佐倉~千葉駅間も、総武本線列車と成田線列車が重複して走る区間になっています。なので当然、この区間を2回乗ってはいけません。
解決策は、2通りあります。
ひとつは東金線を活用すること。成東で総武本線を降りて、東金線で大網、外房線で蘇我、京葉線で東京方面に向かうことで重複を回避できます。
もうひとつは成田線我孫子~成田を活用すること。成田から我孫子、我孫子から常磐線で上野方面に向かえば良いのです。
まとめ:トイレの有無に気を付けて旅に出よう
いかがだったでしょうか。
総武本線は千葉~銚子間をさす言い方である、成田線は3つの路線にわかれている。総武本線には特急「しおさい」が走っており、成田線には総武線直通快速が多い。
我孫子~成田間には車内トイレがない。千葉駅は駅ナカ店舗が充実しており、我孫子駅には有名な唐揚げそばがある。
総武本線・成田線からは海は見えない。松岸~銚子間を乗ってはいけない。佐倉~千葉を2回乗ってはいけない。そういったことが分かって頂けたかと思います。
是非、この記事を参考にして、総武本線・成田線を通る大回り乗車の旅に出てみて下さいね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。