こんにちは。10月の列車です。
もう首都圏では一部を除けば、9割以上の人が鉄道に乗るとき使っていると思われる、ほんとうに便利なICカード乗車券。JR東日本さんのSuicaはそのパイオニアとして、もはやJR東日本さんの会社の屋台骨を支えているといってもいいくらいの普及率を誇っていますね。
しかしネットを見回すと、大回り乗車は紙のきっぷのほうが望ましいと書いている方も散見されます。この記事では、ICカード乗車券を大回り乗車に使ってもいいのか、昔ながらの紙のきっぷを買っていった方がいいのか、考えてみたいと思います。
ICカードと紙のきっぷ、それぞれの特徴
結論から言ってしまう上に、10月の列車個人的な意見としては、一部の方をのぞいて、どっちでも好きな方を使えば良いと思うよ!といいたいです。
それはなぜか。それぞれに長所短所があるからです。早速それぞれみていきましょう。
ICカードのメリット
・入場から長時間経っても、自動改札機に止められることなくピッと出場できる(あくまでJR東日本さんの場合)。
・きっぷを紛失するリスクを防げる。モバイルSuicaなどだと尚更安全。
・紙のきっぷより数円安くなる場合が多い(IC運賃)。
いわゆる「コミュ障」な私としては、できるだけ人と会話したくないので、自動改札機に止められないのはとてもいいと感じてしまいます(笑 きっぷよりカードのほうが失くしにくいですが、私はモバイルPASMOなので更に安全。スマホさえあれば安心です。数円安くなるのもいいですね。
ICカードのデメリット
・輸送障害時、振替輸送を利用できない(定期券を除くが、そもそも定期券では大回り乗車は出来ない)。
・スタート駅~ゴール駅の最短経路に定期券区間が含まれている場合は、大回り乗車に利用できない。
・途中で検札があった場合、職員さんがカード情報を読み込むのに少し手間がかかる。
大回り乗車の場合はチャージ部分で利用するので、振替輸送はどんな場合であっても利用できないんです。こればかりはきっぷに軍配が上がります。あと、定期券はA駅~B駅を定められた経路で利用するのがルールなので、定期券で大回り乗車すると違法になってしまいます。チャージで乗る普通乗車券と定期券が合体して便利かと思えば、こんな弊害もあるのですね。
紙のきっぷのメリット
・輸送障害時、振替輸送を利用できる可能性がある(駅員さんがどう判断するかは分からない)。
・途中で検札があった場合、すぐに済む(但し、大回り乗車中であることを伝える必要あり)。
紙のきっぷは、降車するまで運賃が確定しないICカードと異なり、運賃を最初に決めて払うので、振替輸送の対象になるんです。が、果たして大回り乗車中に最短経路でもないのに振替してもらえるかは私にもわかりません。検札も、最近はかなり減ってきたように思います。
紙のきっぷのデメリット
・ゴール駅で出場時、長時間経過していると有効なきっぷでも扉が閉まる(駅員さん対応必要)。
・小さいため、紛失するリスクがある。
・最近は券売機の台数も減っているため、きっぷを買うのに少し待つ必要がある事もある。
一番上、これなんですよね…。有効なのに扉が閉まる。有効なきっぷなのになんか悪い子扱い。駅員さんとコミュニケーションしないといけません。それを恐れている人が多い結果が「大回り乗車 怒られる」という検索ワードなんですよね。
そして紙のきっぷは小さいので紛失しやすいです。もしも紛失した場合、ゴール駅で近くの駅の駅名を告げたら怪しまれそうですよね。
こうしてみると、それぞれに長所短所がある事がわかりました。そのうえで、早くもまとめです!
まとめ:ICカードを使うべき人、きっぷを使うべき人
どちらが優れているか、は一概には言えませんので、ケース別にまとめてみました。
ICカードを使うべきはこんな人
・駅員さんと出来れば話したくない人
・数円でも節約したい人
・輸送障害時、振替してもらえなくても潔く諦めて、自腹を切れるか再開を待てる人
・大回り乗車に使うICカードに定期券が搭載されている場合、定期券区間にスタート駅~ゴール駅の最短経路が含まれていない人
基本的に、鉄道の定期券を持っていない人は無条件でICカードでいいんじゃないかと思います。あとは運転再開を待てる忍耐と余裕がある事ですね。いざとなったら途中駅で出場して他社線で帰ってくることも覚悟しないといけません。
紙のきっぷを使うべきはこんな人
・駅員さんと万が一揉めてもめげない人
・持っているICカードの定期券の区間に、スタート駅~ゴール駅の最短経路が含まれてしまっていて、別のICカードを用意できないorしたくない人
・水郡線の水戸駅~常陸大子駅・上菅谷駅~常陸太田駅の、Suicaに対応していない駅をスタート駅もしくはゴール駅とする人
繰り返しますが定期券では大回り乗車は違法ですので、定期券区間にスタート駅~ゴール駅の最短経路が含まれているとか、大回り先に含まれているとか、そういう場合は紙のきっぷのほうが無難でしょう。また、東京の大都市近郊区間は基本的に全てSuica対応駅ですが、上で書いたように水郡線にだけは非対応駅があるので、そこをスタート駅orゴール駅とする場合は紙のきっぷしかありません。
一長一短なんですね
いかがでしたでしょうか。
全てにおいて先進的なICカードにも弱点がありました。紙のきっぷは運賃先払い、ICカードはバスのように後払いであるという違いから振替輸送への対応が違ってくるのでしょう。
あと定期券がらみは、かなり罰則が厳しいと聞くので(没収+3倍の罰金でしたっけ?)ICカードにJR東日本さんの定期券が搭載されている方は十分注意してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。