こんにちは。10月の列車です。
大回り乗車では、安い運賃ではありますが長時間、何本も列車に乗るわけですから、どうせならいろんな種類の車両に乗ってみたいですよね。最近の車両は上の写真のような、4ドアロングシートの車両が多く、景色は違うけど車両的にはつまらないよ…旅情がないよ…とお思いの方も中にはいらっしゃると思います。
そんなとき、普通列車の普通車自由席を抜け出して(もちろん運賃とは別にちゃんと料金券は買った上で)普通列車グリーン車や特急列車、果ては新幹線に乗ってしまうことは出来るのか?という話です。
大回り乗車でグリーン車、特急、新幹線はOKなの?
まず、普通列車グリーン車と在来線特急に関してはOKです!
普通列車グリーン車にはどこで乗れるか
普通列車グリーン車は、東海道本線や横須賀線、総武快速線やそれが乗り入れる房総各線、宇都宮線や高崎線、そして常磐線の青い帯のE531系電車で乗ることが出来ます。
各線の普通列車の4号車と5号車は、写真のような2階建てのグリーン車となっています。さらに2024年からは、中央線快速にもグリーン車が連結されるようになるそうです。
料金は最安で750円から、最大1550円です(車内で買うと紙のグリーン券となり、260円高くなります)。自由席なので座れる席が保証されているわけではなく、デッキに立っていてもグリーン料金を払う必要があります。ラッシュ時などは混み合っていますが、平日昼間などはけっこうガラガラで快適なものです。
グリーン券は、基本的にグリーン車が停まる駅でしか売っておらず、しかも改札内のグリーン券券売機はSuica専用なので(1000円のみチャージ可能、モバイルではないPASMO、TOICA、Kitacaも使用可)、大回り乗車で普通列車グリーン車に乗りたいと思ったら、ICカード乗車であっても紙のきっぷ乗車であっても、SuicaかモバイルSuica、モバイルではないPASMO、TOICA、Kitacaのいずれかが絶対必要になります(但し、スタート駅からいきなりグリーン車に乗るという場合は、260円高くはなりますが、改札外の券売機で紙のグリーン券を現金で買う事も出来ます)。
2階席に乗れば、快適なリクライニングシートから、まさにいつもと違う視点からの景色が眺められますよ。普通列車グリーン車の詳しい乗り方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
在来線特急はすべて指定席になりました
では、在来線特急に乗りたい場合はどこで乗れるのでしょうか。
大回り乗車にかかわる所では、中央線「あずさ、かいじ、はちおうじ、おうめ」、常磐線「ときわ」、東海道本線「踊り子、湘南、サフィール踊り子」、成田空港方面「成田エクスプレス」、千葉方面「しおさい、わかしお、さざなみ」、高崎線「草津・四万、あかぎ」といったものがあります。
このうち、千葉方面の「しおさい、わかしお、さざなみ」、高崎線「草津、あかぎ」には自由席もあるため、車内で特急券を買って最安530円から乗る事も出来ますが、その際間違いなく普通乗車券も検札されます。紙のきっぷで乗車の場合は、大回り乗車中であることを告げないといけません。ICカード乗車でも、車掌さんがIC読み取り機を持っていて、乗車駅をチェックされるとも聞いたことがあります。
2024年3月16日より、関東地方を走る在来線特急列車は、原則として全列車全席指定席となりました。自由席特急券では乗車できなくなりましたので、ご注意下さい。
関東地方の在来線特急列車は原則、全列車全席指定席です。どうしても飛び乗りたい場合は乗車前か車内で、指定席と同じ値段(車内で買うとこれも260円高くなる)の「座席未指定券」というものを買って空席に座ることになるのですが、この座席未指定券は車掌さんにより検札されます。検札の際乗車券や、ICカードの乗車駅を端末でチェックされる可能性があり、その際「大回り乗車中である」ということを説明しなければなりません。
また、指定席を抑えていない券であるため、その席を指定された人が来たら譲らなければなりません。大回り乗車中は改札を出られないので、改札内に指定席券売機のある一部の駅以外は、車内で座席未指定券を高く買う以外ないのでしょうか?
いえいえ!そんなあなたにぴったりのサイトがあるんです!
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在来線特急指定席は、原則として検札がされない
JR東日本さんの特急指定席では、特急券により指定された号車の指定された座席に、間違えずにちゃんと座っていれば、原則として検札がされないからなんです。自由席があったころは特急の自由席車両では必ず検札があり、自由席特急券と乗車券(またはICカード)をチェックされ、どうして乗車券の区間がこんななのですか?と車掌さんに訊かれ、「今、大回り乗車をしているんです」ということをいちいち説明しなければなりませんでした。
車掌さんは手持ちの座席が発売されたかどうか判定できる端末により、特急券が発売された座席にお客様が座っているかどうか確認して回り、発売されてない座席に座っているお客様にのみ声をかけて…というふうに動いているのです。紙のきっぷでもチケットレス乗車でも、乗車券を見せて怪訝な顔をされ、大回り乗車中で…とかいちいち言わなくていいのはメリットだと思いませんか?
あとやっぱり、自由席な普通列車グリーン車と違って、約束された座席があるってのは特にラッシュ時だとアドバンテージだと思います。
なお、東海道本線特急「サフィール踊り子」はえきねっとチケットレスサービスに対応していないので、必ず紙のきっぷの発券が必要です。乗車前に、スタート駅の指定席券売機などで買うようにしましょう(上野駅や東京駅だとホーム上に指定席券売機があります)。
大回り乗車中に在来線特急列車に乗ってみたい方は、各路線系統(常磐線、中央線など)の特急ごとに別の記事で説明をしている、当ブログの「特急・グリーン車の乗り方」カテゴリーを参考にして下さい!
新幹線は東京近郊区間に含まれていません。でも…!?
残念ながら、新幹線は東京近郊区間に含まれていないので、大回り乗車で乗ることはできないんです。小山まで両毛線で来て、ぴゃーっと東京駅まで行けたりしたらスマートなんですけどね…。こればかりは仕方がありません。
ところがどっこい、大回り乗車で咎められずに新幹線に乗ったという方が、ネットの海を見渡してみたらいらっしゃったではありませんか!それがこちらのユーチューバーの方、しんやまかぜさんです。
どんな方法で大回りで新幹線に乗ったのか…。時間のある方は最初から見て頂きたいのですが、詳しい制度の説明を10分25秒付近からなさっています。これを見れば新幹線も、不可能ではないことが分かります!皆さんもよ~く注意してスタート駅とゴール駅を決めて、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:グリーン車と特急は全然OK!新幹線も不可能ではない
いかがでしたでしょうか。
普通列車グリーン車も、在来線特急も、さまざまな路線で走っていて、大回り乗車の際に気軽に乗れる存在であることがわかって頂けましたでしょうか。そして新幹線も…、まぁ、無理ではないことも分かったと思います。
大回り乗車を何度もした方だと、なおさら違う車両に乗ってみたくなるとか、安い運賃で乗り回してしまって申し訳ないな、少しお金落としたいな…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときグリーン車や在来線特急に乗れば、きっとリッチな大回り旅が出来ること請け合いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
皆さん!大回り乗車で特急乗るなら、えきねっとが絶対おすすめですよ!!