大回り乗車とは何?改札を出ない安くて長時間乗れる鉄道旅行

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水戸線E531系電車のボックスシート

皆様、はじめまして。私は「10月の列車」と申します。これから「関東地方の大回り乗車」について、主に実体験をもとにいろいろな記事を書いていきたいと思いますので、宜しくお願いします。

自己紹介記事でも書きましたが、このブログでは、大回り乗車のことばかり書いていきます。といっても、そもそも「大回り乗車」とはいったいどんな乗車の仕方なのか、いまいちわかっていない方もいるのではないでしょうか?

この記事では、大回り乗車とは何か、定義的なことを解説して行こうと思います。

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大回り乗車とは

大回り乗車とは、JRの全国に5つ(東京、仙台、新潟、関西、福岡)存在する「大都市近郊区間」といわれる区間の中において、同じ駅を2度通らない、同じ線路を2度通らない、途中で改札を出ない、スタート駅とゴール駅は違う駅とするという原則を守れば、どこでも好きな路線を通ってスタート駅からゴール駅まで、最大1日中(初列車から終列車まで)できる鉄道旅行のことです。

そして、例えばスタート駅を東京駅、ゴール駅を神田駅などとすれば、最安150円、ICカードなら146円から壮大な旅行が可能です。つまり大回り乗車は、安くて長時間列車に乗れる、非常にコストパフォーマンスの良い、乗り鉄さんに絶対おすすめな旅行なのです!

なお、筆者は東京都在住ですので、このブログではJR東日本さんを利用した、東京(関東)の大都市近郊区間の大回り乗車に限って記事を書いていきたいと思います。

東京(関東)の大都市近郊区間は、JR東日本さんのホームページを見て下さい。

運賃計算の特例:JR東日本
JRのきっぷの種類・発売日・有効期間や、学割・団体割引をはじめとする割引料金、変更・払いもどしなど、きっぷに関するさまざまなご案内をしています。

同じ駅や線路を2度以上通ってはいけない

大回り乗車の条件のひとつは、これです。山梨県に行ってみたいからといって、以下のようなルートで乗車してはいけません。

横浜→(京浜東北線)→東神奈川→(横浜線)→八王子→(中央本線)→甲府→(中央本線)→立川→(南武線)→川崎

これでは八王子~甲府間を2回通っていますのでアウトです。

また、大都市近郊区間から抜け出してしまうのもダメです。

上野→(常磐線)→いわき→(磐越東線)→郡山→(東北本線~宇都宮線)→尾久

これでは、磐越東線と東北本線の郡山~黒磯が東京近郊区間に入っていないどころか、仙台近郊区間に入ってしまっています。これはもうアウトですね。

そんなつもりがなくても、うっかり重複して乗ってしまわないように、事前にしっかり計画を練りましょう。大回り乗車に「行き当たりばったり」は適していません。たとえば…

東京→(東海道本線)→茅ヶ崎→(相模線)→橋本→(横浜線)→八王子→(八高線)→高崎→(高崎線)→上野

このルートを全て普通列車で乗る場合、アウトなんです!

どこがダメなのか?

実は八高線は、高崎駅のひとつ手前の倉賀野駅から高崎線に乗り入れて、高崎駅まで行っているのです。なので上のルートだと、倉賀野駅~高崎駅を2回通ることになってしまうからアウトなんです。倉賀野駅で乗り換えなければいけません。

路線図をしっかり見て、このようなことが無いように計画をたてましょう。 ※ただし、例外もあるので以下の記事で説明しています。

途中で改札を出てはいけない

改札口を出ないことも、大回り乗車の条件のひとつです。

途中で改札口を出てしまったら、スタート駅からその駅までの最短経路での運賃を精算することになります。そしてまた、その改札を出た駅からゴール駅までの運賃も払わなければなりません。

でも、東京(関東)近郊区間に対して言えば、トイレはどの駅にも改札内にありますし、列車の中にトイレがついている路線も多いです。JR東日本さんは駅ナカの店舗(コンビニ「NEWDAYS」など)が充実していますし、飲み物の自動販売機は至る所にあります。駅弁屋さんがある駅もあります。なのでそれほど心配はいりません。

ただし注意してほしいのは、例えば高崎駅や倉賀野駅、小山駅や友部駅など、自動改札機で完全に外の世界と分けられている駅で 列車に乗らずゆったり過ごすのは構わないと思います。しかし、小山駅の隣の小田林駅のように、簡易改札機しかないような無人駅では降りない方が無難です。そのような小さな駅では、列車の外に出る=下車 と判断され、途中下車したと判断されてしまうかもしれないからです。

スタート駅とゴール駅は違う駅にすること

これは、大都市近郊区間の制度が、あくまでもある駅から違う駅までの移動について運賃計算をラクにするための制度であるので、旅行して元の駅に戻ってくるための制度ではないからです。それに、スタート駅に戻ってきてしまったら、スタート駅を2度通ったことになってしまいますからアウトですよね。

もしスタート駅に戻らないと困る場合は、

スタート駅→(大回り乗車)→ゴール駅で一度改札を出る→ゴール駅の改札を入る→(最短経路)→スタート駅 というように乗るようにしましょう。

まとめ:色々なルールを守って旅に出よう

いかがでしたでしょうか?

あれダメこれダメと書きましたが、上で書いたルール、同じ駅を2度通らない、同じ線路を2度通らない、途中で改札を出ない、スタート駅とゴール駅は違う駅とするをしっかり守れば大丈夫です。安くて楽しい大回り乗車を、皆さんも楽しんでみて下さい!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あ、寝過ごしてコースを外れないようにくれぐれも注意してくださいね!

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