
こんにちは。10月の列車です。
東京・神奈川と成田空港を結んでいるJR特急、成田エクスプレス。全車指定席なうえに空港まで停まらないし、A特急料金だし、敷居が高いなぁなんて思ってはいませんか?
実は、最近はそうでもなくなってきているんです。以前よりぐっと気軽に、もちろん大回り乗車でも乗車を楽しめるようになってきているんです。
この記事では、大回り乗車で成田エクスプレスにはどこまで乗れるのか、料金はどれぐらいか、びっくりするほど安く乗るにはどうしたらいいかなどを説明して行きたいと思います。ぜひ、最後までご覧になって、成田エクスプレスの小さな旅を楽しんでみて下さい。
特急成田エクスプレスの紹介

JRの特急「成田エクスプレス」は、東京の新宿・渋谷・品川・東京駅から、また神奈川県の大船・横浜駅・武蔵小杉から(2方向からの列車を東京駅で連結して)成田空港までノンストップで向かう、全車指定席の空港特急「でした」。
過去形なのは、運転形態というか停車駅が変わったからです。
2022年3月のダイヤ改正から、それまで通過していた千葉駅に停車する列車が大幅に増え、たとえば東京駅~千葉駅だけといった気軽な利用も出来るようになりました。このように変わったのはやはり、新型コロナウィルスの影響で成田空港の利用者が大幅に減ってしまった背景があると思うのです。全車指定席なのは変わっていません。
ただ、朝の下り(成田空港方面)や夜の上り(東京・横浜方面)など、千葉駅に停車しない列車も一部残っているので注意してください。また、朝の上り(東京・横浜方面)、夜の下り(成田空港方面)はもともと空港利用が少ないこともあり、以前から通勤客のホームライナー利用を考慮して千葉駅、四街道、佐倉、成田駅などに停車しています。
成田エクスプレスの車両 E259系

成田エクスプレスには、白をベースに赤と黒のビビッドなカラーが印象的な、E259系特急電車が使われています。車内も車体と同じ、赤と黒の大胆な配色が目を引きます。現代の車両らしく、すべての座席のひじ掛けの先にコンセントがついていて、モバイル機器の充電ができます。

ひとつの編成が6両編成で、新宿と大船から来た6両ずつを連結して、東京駅~成田空港間は12両編成で走ります。ただ、12両編成のまま大船へ行く列車も一部あるようです。同じ構造の車両でも6両編成と12両編成で乗車位置が違うので、乗るときはよく確認して乗りましょう。なお、6号車と12号車がグリーン車、それ以外の車両が普通車です。
特急料金はいくら?
成田エクスプレスの特急料金です。A特急料金のため、同じ区間を走る特急しおさいよりも少し高くなっています。全車指定席なので、自由席の設定はありません。ここでは千葉駅からの特急料金を紹介します。
定価の特急料金
(普通車)東京駅・品川・渋谷・新宿…1290円 武蔵小杉・横浜駅・戸塚・大船…1730円
(グリーン車)東京駅・品川・渋谷・新宿…3560円 武蔵小杉・横浜駅・戸塚・大船…4000円
紙のきっぷだと上記の料金ですが、えきねっとチケットレスサービスを利用すると上記料金から200円引かれます。グリーン車でも安くなるのが良いですね。
えきねっとチケットレス割引料金(35%オフ)
しかし、しかしです。えきねっとチケットレスサービスを利用すると、席数限定ではありますがなんと35%オフで乗れるようになっています。こんなご時世なので、私が乗ったときに席数限定が売り切れていたことはありません。発車時刻直前でもほぼ取れます。便利でお得な「えきねっと」はここから登録!

(普通車)東京駅・品川・渋谷・新宿…830円 武蔵小杉・横浜駅・戸塚・大船…1120円
特急券の買い方 チケットレスが絶対お得!
成田エクスプレスは全車指定席なので、乗るためには指定席の特急券か、当日有効の座席未指定券が必要になります。
車内で買えるか?というと、私は車内で買おうとしたことがないので分からないのですが、私の父が全車指定席の「スーパービュー踊り子」に券無しで乗ろうとしたら車内では発売できないと言われ、次の停車駅で下ろされたというエピソードもあるので、乗車前に紙のきっぷを買うかチケットレス特急券を購入するか、の2択がいいと思います。

東京駅 総武線地下ホームのホームより一つ上のフロアには、成田エクスプレス用の指定席券売機がありますので、えきねっと会員でない方はここで指定席券を買いましょう。ちなみに特急しおさいの券も買えます。
そのほかの駅、千葉駅や大船駅などには見た感じ、改札内の指定席券売機は見当たらなかったので、東京駅以外から乗車する場合は、スタート駅の改札外の指定席券売機などで予め買っておきましょう。
ひとつ前の項でも紹介しましたが、紙のきっぷで乗車するのは気軽でいいですが損してると思います。えきねっとに登録し、チケットレスサービスで乗車すると35%オフですから、これを機会にえきねっとに登録しましょう!
ほかの特急列車の乗車でもお得になることが多いですし、紐づけさせればJREポイントも貯められます。貯まったJREポイントを特急券に引き換えて乗ることもできるんですよ!

成田エクスプレスに乗るモデルプラン2つ
ちょっとした大回り乗車で、成田エクスプレスの乗車を味わってみたい!というあなた。次のようなプランで乗車してみてはいかがでしょうか。2023年3月改正ダイヤです。千葉駅で22分時間があるので、マンヨーケンでお昼に駅弁を買って、成田エクスプレス車内で食べてもいいですね。
(平日)八丁堀12:04→(京葉線 1233A快速上総一ノ宮行き)→蘇我12:45着12:52発→(内房線 162M普通千葉行き)→千葉12:58着13:20発→(特急成田エクスプレス22号 新宿・大船行き)→東京13:45着
(土休日)八丁堀12:05→(京葉線 1235A快速上総一ノ宮行き)→蘇我12:45着12:52発→(内房線 162M普通千葉行き)→千葉12:58着13:20発→(特急成田エクスプレス22号 新宿・大船行き)→東京13:45着
運賃:八丁堀→東京 150円(IC146円) 料金:普通車1290円(チケットレス35%割引830円) 合計1440円(チケットレス980円)

もうひとパターン、成田エクスプレスにもう少し長く乗りたいなぁというあなたは、夕方から夜にはなりますが、新宿駅から成田駅(空港ではない成田市の中心駅)までゆったり乗ってみてはいかがでしょうか。夜の空港行き列車は通勤利用を考慮して、千葉のみならず四街道や成田駅にも停まるので、大回り乗車が成立するのです。
(平日)新宿18:09→(特急成田エクスプレス49号 成田空港行き)→成田19:22着19:39発→(成田線 886M~2050H快速品川行き)→日暮里21:07着21:17発→(山手線 内回り)→新大久保21:37着
(土休日)新宿18:09→(特急成田エクスプレス49号 成田空港行き)→成田19:22着19:39発→(成田線 886M~2092H快速上野行き)→日暮里21:12着21:20発→(山手線 内回り)→新大久保21:40着
運賃:新宿→新大久保 150円(IC146円) 料金:普通車1730円(チケットレス35%割引1120円) 合計1880円(チケットレス1270円)
10月1日から全列車運転再開!(2022.11.05更新)
特急成田エクスプレスは苦戦しています。ライバル京成電鉄のスカイライナーの存在もありますが、新型コロナウィルスの影響で成田空港の利用者は激減、このため千葉駅停車などの対策を講じているわけです。2022年3月まで、昼間はすべての列車が運休していましたが、3月から半数が運転再開、2022年10月1日から、昼間も含めてすべての列車が運転再開となりました。約半数の列車は、千葉駅に停まらないので注意してください。
まとめ:チケットレスがお得なN’EX
いかがだったでしょうか。
成田エクスプレス(略してN’EX)は東京・神奈川と成田空港を結ぶ特急ながら、今年からの千葉駅停車のおかげで気軽に乗れる存在になった。全車指定席だが、えきねっとチケットレスサービスを利用するとびっくりするほどお得に乗れる。そういったことが分かって頂けたのではないかと思います。ぜひ、この記事を参考にして頂いて、成田エクスプレスのE259系の乗り心地をお得に味わってみて下さいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。