こんにちは。10月の列車です。
千葉県方面の各路線(内房線・外房線・総武本線・成田線・東金線)は、大回り乗車でもよく利用される路線ですよね。でも、どこへいっても209系2100番台ばかり…。疲れた旅の終わりにゆっくり東京方面まで戻る方法は無いかな…とか思っているあなた!
総武本線には「特急しおさい」が、外房線には「特急わかしお」「特急新宿わかしお」が、内房線には「特急さざなみ」「特急新宿さざなみ」が走っています。大回り乗車に彩りを加えるために、ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。この記事では、いま走っている千葉方面特急の系統紹介と、料金や自由席・指定席の有無などを説明しています。乗車するときの参考に、是非して頂ければと思います。
千葉方面特急は路線ごとに名前が違う
千葉方面特急の名前を、冒頭で5種類紹介しました。これらの名前は、路線ごとに分けられていますので、ずらっとご紹介していきたいと思います。
特急「しおさい」…総武本線 東京~(総武快速線)~千葉~八街~成東~銚子 を結んでいる特急列車です。ほとんどが255系車両により運転されています。大回り乗車では、東京から千葉、成東まで利用するのが主となると思います。ただし、必ず飯岡駅までに降りましょう。銚子駅まで乗ってしまうと松岸~銚子が重複乗車となってしまい、大回り乗車が成立しなくなるからです(重複乗車の特例にも定められていません。)
特急「わかしお」…外房線 東京~(京葉線)~蘇我~大網~上総一ノ宮~安房鴨川 を結んでいる特急列車です。ほとんどがE257系500番台車両により運転されています。大回り乗車では、東京~蘇我、大網までの利用が主となるかと思います。この特急わかしおに乗って安房鴨川まで行った場合、内房線の浜野駅までに下車しないと大回り乗車不成立になるので注意しましょう。
特急「新宿わかしお」…外房線 新宿~秋葉原~千葉~大網~上総一ノ宮~安房鴨川 を、一部の土休日のみ運転している臨時特急列車です。観光・行楽客向けのため、朝に安房鴨川行き、夕方に新宿行きの運転となっています。京葉線ではなく総武快速線を経由することに注意です。運転日を調べた上でぜひ利用してみて下さい。
特急「さざなみ」…内房線 東京~(京葉線)~蘇我~君津 を結んでいる特急列車です。ほとんどがE257系500番台車両による運転です。といっても、現在のさざなみ号は実質通勤特急となっており、平日のみ運転、朝は東京行きのみ、夜は君津行きのみとなっているため、大回り乗車にはちょっと使いにくい列車となってしまっています。
特急「新宿さざなみ」…内房線 新宿~秋葉原~千葉~木更津~館山 を、一部の土休日のみ運転している臨時特急です。この列車は「さざなみ」と異なり観光・行楽客向けの特急なので、朝に館山行き、夕方に新宿行きの運転となっています。京葉線ではなく総武快速線を経由することに注意です。この列車に全区間乗車してもちゃんと成立する大回り乗車をすることは可能です。運転日を調べた上でぜひ利用してみて下さい。
千葉方面特急には3種類の車両が使われる(2024.2.25更新)
E257系500番台電車
2004年デビュー。正面に貫通扉を備えた、グリーン車無しの5両編成の車両です。外房線特急「わかしお」、内房線特急「さざなみ」は基本的にこの車両で運転され、「わかしお」では列車によっては2本つないで10両編成になることもあります。元々は無かった座席コンセントですが最近、窓側席にのみコンセントを取り付ける工事が完了したそうです。一部の編成は東海道線特急「踊り子」、高崎線特急「草津・四万」「あかぎ」、または臨時列車用に転用されたため、導入当初より本数は減っています。
E259系電車
2009年、空港特急「成田エクスプレス」用としてデビュー。6号車がグリーン車となっている6両編成の車両です。2024年3月16日ダイヤ改正から、255系の代役として、総武本線特急「しおさい」へのほとんどの列車への充当が決まりました(平日のみ運転のしおさい4号・11号はE257系500番台)。空港特急車両ならではの豪華なグリーン車に身をゆだねて旅するのもいいですね。なお、成田エクスプレスにも引き続きこのE259系が使われるため、東京駅や千葉駅では列車の乗り間違いに、くれぐれもご注意下さい!
255系電車
1993年デビュー、4号車にグリーン車を連結した9両編成の車両です。2024年3月16日ダイヤ改正で現在の総武本線特急「しおさい」からは撤退が決まりました。これで定期特急列車の運用から離脱かと思われましたが、2024年6月30日までの期限付きで、臨時特急の「新宿さざなみ」や、一部の「わかしお」「さざなみ」の定期列車に充当されるようです。「わかしお」「さざなみ」で時刻表に「グリーン車マーク」がついていたらこの車両。もう千葉の地を走りはじめて30年近くになるベテラン車両なので、6月までに乗っておいた方がいいかもしれませんね。
指定席・自由席はそれぞれ何号車?
255系電車の普通車指定席は東京寄りから1・2・3・5号車、自由席は6~9号車です。
E257系500番台の指定席は、5両編成なら東京寄りから1・2・3号車、自由席は4・5号車。10両編成なら指定席は東京寄りから4~8号車、自由席は1・2・3・9・10号車です。
(2024.2.25追記)2024年3月16日から、千葉方面特急「しおさい」「わかしお」「新宿わかしお」「さざなみ」「新宿さざなみ」は、全列車全席指定席に変わりました。自由席特急券では乗れなくなりましたので、ご注意下さい。
千葉方面特急の料金はいくら?
2024年3月16日より「しおさい」「わかしお」「新宿わかしお」「さざなみ」「新宿さざなみ」の各列車は、全列車全席が指定席となり、自由席の設定は無くなりました。あたらしい特急料金は以下の通りです。なお、車内で車掌さんから特急券を買った場合、下記の料金に260円が追加される「車内料金」制度も導入されます。なので特急券は、発車前に買っておきましょう!なお料金はすべて東京駅から(新宿わかしお・新宿さざなみは新宿から)の料金です。
特急「しおさい」 千葉・四街道…760円 佐倉・八街・成東・横芝・八日市場…1020円 旭・飯岡…1580円
特急「わかしお」 海浜幕張・蘇我…760円 大網・茂原・上総一ノ宮・大原…1020円 勝浦・安房鴨川…1580円
特急「新宿わかしお」 千葉…760円 蘇我・大網・茂原・上総一ノ宮…1020円 大原・勝浦・安房鴨川…1580円
特急「さざなみ」 海浜幕張・蘇我…760円 五井・姉ヶ崎・木更津・君津…1020円
特急「新宿さざなみ」 千葉…760円 蘇我・五井・木更津・君津…1020円 浜金谷・保田・岩井・富浦・館山…1580円
しかし、JR東日本さんの指定席予約サイト「えきねっと」に登録の上、チケットレス指定席を予約すると、上記の定価よりも100円安く指定席に乗れます。自由席がなくなり値上げにはなっているのは事実ですが、えきねっとチケットレスサービスなら窓口や券売機が無くても、お手持ちのスマートフォンから簡単に特急券が買える。さらに指定席を間違えなければ検札がない=大回り乗車の説明をしなくていいのはメリットだと思いませんか? さあ登録しましょう!
特急券の買い方 チケットレスが大いにおススメ
千葉方面特急列車に乗るためには、もちろん他の路線と同様に特急券が必要となります。が、これまで紹介した常磐線や中央線特急と異なり、改札内に特急券を売っている券売機のある駅は、私が確認した限り、東京駅だけとなっています。それ以外の駅から乗る際は、スタート前に改札外の指定席券売機で買っておくか、えきねっとでチケットレス特急券を買うか、の2択になります。おすすめはもちろん後者のチケットレス特急券なんですけどね!でも入会してないよ!という方のために、東京駅総武快速線ホーム上の階の券売機を紹介しておきたいと思います。
東京駅では、しおさい号の発着する総武快速線地下ホームの、ホームより一つ上の階に指定席券売機があります。「成田エクスプレス用」となっていますが、しおさい号の特急券も買うことが出来ます。京葉線ホーム側には有りません。上の項目でも書きましたがえきねっとチケットレスは本当にお得なので、千葉方面特急乗るなら会員登録をぜひ推奨します!
特急「しおさい」と「成田エクスプレス」の乗り間違いに注意!
2024年3月16日のダイヤ改正から、総武本線特急「しおさい」号のほとんどの列車に、今までは特急成田エクスプレスにのみ用いられてきたE259系特急電車が充当されることになりました。そうなると心配されるのは乗り間違いです。東京駅・千葉駅などでは両方の列車が停車しますので、駅の発車案内板や行き先表示をよく確認のうえ、列車を乗り間違えないようにくれぐれもご注意下さい。
まとめ:千葉方面特急でお得に!癒しのひと時を
いかがだったでしょうか。
千葉方面特急はしおさい・わかしお・さざなみ と各線系統ごとに名前がわかれており、3種類の車両も楽しめる。2024年3月16日より全席指定席となるが、チケットレスサービスを利用すると検札のない指定席に100円お得に乗れる、ということがお分かりいただけたかと思います。新宿さざなみ号であれば海も見えたりします。
是非、えきねっとチケットレスサービスを利用して、大回り乗車ついでに千葉の特急をお得に楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。