大回り乗車でも乗れる特急成田エクスプレスのE259系が 新しい塗装にイメチェンした!

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こんにちは。10月の列車です。

大船や横浜、あるいは新宿から東京駅を経て、成田空港とを結ぶJR東日本さんの特急列車「成田エクスプレス」。皆さんは乗ったことがありますか?近年はコロナ禍の影響で、昼間の列車をすべて運休するなど苦戦していたこともありつつ、千葉駅に停車する列車も増えたりして、ようやく乗客も戻ってきたような印象があります。私も、大回り乗車などの乗り鉄で何度も乗車していますが、成田空港に関係ないところでばかり乗車しています(笑

大回り乗車で成田エクスプレスに乗ってみたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

そんな特急成田エクスプレスに使われるE259系電車に、最近とある大きな変化が起きているのです。それは、車体の塗装の変化。白、赤、黒を基調とした車体カラーに銀色が加わり、新たなロゴも描かれ、だいぶイメージが変わったのです。

この新塗装の成田エクスプレスは、今年2023年5月半ばから走り始めましたが、22本あるE259系電車のうち、6月15日現在、新塗装はまだ3本しかありません。なのでまだまだレアな存在なのですが、最終的には22本すべてをこの新塗装に変更するそうです。このような新塗装に変更したのには、どんな背景があるのでしょうか。

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シルバー基調の新塗装とロゴマーク

先日、東京駅で少し時間が取れたので、総武線地下ホームに行き、新しい塗装の成田エクスプレス車両が来ないかどうか、少し観察してみました。1時間少々待ったところ、思ったより早く、新しい塗装の車両が現れました。YouTubeに動画もアップしましたので、よろしければご覧下さい。

SERIES E259 という新しいロゴマーク

さっそく何枚か写真を撮ってみました。今までの白、赤、黒基調のカラーに銀色が加わっていたのは事前に知っていた通りです。そしてその銀色の部分に、ひときわ目立つ新しいロゴマーク。車両の形式を表す「SERIES E259」というものでした。

今までは、成田エクスプレスという列車名の略称である「N’EX」と飛行機の大きなロゴマークでした。それが今回、N’EXのロゴマークも残っていますが、SERIES E259というのをやたら前面に押し出しているように感じられます。特に、先頭から車両を見ると「N’EX」のロゴマークが消えてしまっており、知らない人だったらこれが成田エクスプレスだということが分からないかもしれません。

ちなみに今回、塗装を変更したのは両先頭車の1号車、6号車(7号車、12号車)の車体外側だけです。中間車両や車内の色はまったく変わっていません。参考までに、今までの塗色は下の写真のようなものでした。

なぜ今回、わざわざ手間をかけて、このような塗装の変更をすることにしたのでしょうか。

成田エクスプレスが、空港専門の列車ではなくなってきた

2023年3月24日、JR東日本さんのホームページで、特急成田エクスプレスのE259系電車の塗装を変更していくことが発表されました。

特急「成田エクスプレス」の車両デザインをリニューアルします (jreast.co.jp)

こちらから文章を引用させていただくと、こんなことが書かれています。

特急「成田エクスプレス」は通勤やレジャー等でもご利用いただくなど、時代と共にご利用の目的が多様化しています。そこで、「N’EX」が創り上げた空港アクセス特急のイメージを継承しつつ、シルバー基調のカラーを先頭車両の前面、側面に取り入れ、「ご利用いただく様々な場面」や「移り変わる沿線地域の風景」を映し込むこととしました。これにより、「空港アクセス特急に限らない多様化したご利用目的に合わせた都市間輸送特急」、そして「時代の変化に対応し持続して進化を遂げる」ことを表現しています。

コロナ禍で成田空港利用者が一時激減し、それをきっかけに千葉駅に停車する列車を増やしたり、えきねっとチケットレスサービスでの割引を設定したりと、空港への足以外でも気軽に乗れるようにという施策がとられてきました。そういった背景を踏まえて、また、空港への足以外、日常の通勤やお出掛けでも気軽に利用してほしいという願いを込めて、このような塗装変更をしたのではないかと私はみております。

E259系をN’EX以外の列車に使うという暗示?

これは完全に私の想像でしかないので、話半分に読んでほしいのですが…

列車の先頭部から「N’EX」という象徴的なロゴマークを消し去ってしまったことに、私はけっこうな衝撃を受けました。しかしそれによって、こんなことも考えられます。

それは、「E259系電車を、成田エクスプレス以外の列車に使っても、違和感がないようにするためではないか?」という事です。

最近では、東海道本線特急「踊り子」「湘南」、高崎線特急の「草津・四万」「あかぎ」という例があるように、特急列車の車両を新しくするとき、新車を製造するのではなく、既存の車両を改造したうえで投入する場合があります。こういった例を見るにE259系電車も、成田空港の利用が回復しなければ、ほかの路線の特急列車に転用することを考えていた可能性があります。そういえば数年前、E259系電車を使って伊豆急下田駅まで運転する「マリンエクスプレス踊り子」という列車がありましたね。

外房線特急「わかしお」として走る255系特急電車

では、具体的にどこの特急列車に使いまわしするのか…という点ですが、私が考えたのは、東京駅~銚子駅を結ぶ総武本線特急「しおさい」を考えました。特急「しおさい」「わかしお」に使われている255系特急電車はもう製造から30年になりますし、新車を製造するにしても5本程度と小ロットになってしまいます。それなら、E259電車の一部を「しおさい」にも使うのもひとつの手かなと思ったのですが、大きな問題があります。それは、東京駅や千葉駅で「成田エクスプレス」だと思って誤乗してくる乗客がいそうだなという事です。車体側面には変わらず、N’EXのロゴマークがついたまま。誤乗してあらぬ方向に連れていかれ、飛行機に乗り遅れてしまったら一大事ですよね。

修学旅行の団体列車に使われるE257系5500番台電車

そうなると、もうひとつ考えられるのは「団体・臨時列車」への充当です。2023年3月ダイヤ改正で高崎線特急「草津・四万」「あかぎ」に充当されることになったE257系5500番台の車両は、もともとは団体・臨時列車としてフレキシブルに使う想定の車両のはずでした。コロナ禍でそのような利用が減ってしまったことで高崎線特急に抜擢されたのかどうかは分かりませんが、そのせいか、数年前に定期特急列車から引退したはずの185系電車が、未だに臨時列車で走行しています。古い制御システムの185系電車を保有し続けるのは経費もかかりますから、運用のなくて余っているE259系電車を団体・臨時列車に使うことができれば良いですよね。

とまぁ、先ほども書きましたがこれは勝手な想像です。JRさんはこんなこと一言もおっしゃっていないので、この内容について問い合わせるのはダメですよ!あ、このブログ自体JRさんへの問い合わせ禁止ですので、くれぐれもよろしくお願いします。

E259系電車、総武本線特急「しおさい」に投入決定(2024.2.25追記)

2024年3月16日のJRダイヤ改正に伴い、東京駅~銚子間を走っている特急「しおさい」号から、255系特急電車が撤退することになりました。その代役として、平日のみ運転のしおさい4号・11号を除き、すべての特急「しおさい」号がこのE259系電車にて運転されることになりました。まさか、予想的中してしまうとは。

みなさん、「成田エクスプレス」と「しおさい」の乗り間違いにはくれぐれもご注意を!

まとめ:E259電車の今後と、今までの塗装に注目しよう

いかがだったでしょうか。

今回の記事はちょっと、私の趣味全開感があったなぁ~と思っています。すみませんでした。しかし間違いない事は、今までの、列車の先頭部に「N’EX」とロゴマークの描かれているE259電車はいずれ見られなくなるという事です。もう少しすると、古い塗装と新しい塗装が半分ずつでほどよく共演する、ちょうどいい時期になります。この時期がいちばん楽しいと思うので、成田エクスプレスに乗るのもいいですが、今までの塗装の車両を撮っておくのもお忘れなく、です! そしてE259系電車が特急「しおさい」として総武本線を走ったり、団体・臨時列車で走る姿にも、早くお目にかかりたいものですね。

大回り乗車で成田エクスプレスに乗ってみたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。

大回り乗車で総武本線特急「しおさい」に乗ってみたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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