大回り乗車中に遅延・運転見合わせ!そんな時はどうする?

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こんにちは。10月の列車です。

大回り乗車は事前の計画が必須という事で、完璧な計画を立てて当日無事に出発したはいいものの、旅の途中で何らかの理由により、列車が大幅に遅れたり、運休(運転見合わせ)。いわゆる輸送障害となってしまい、その後の計画に大いに影響してくる可能性があります。輸送障害の理由は人身事故、踏切事故、線路内への人や車の侵入、架線トラブル、車両故障、悪天候など色々なパターンが考えられます。

そんな時、運転再開までどれくらいの時間がかかるのか? 運転見合わせがあまりにも長引く場合どうするか? どうやってその後の旅を遂行していけばいいのか? そういったことをこの記事では考えていきたいと思います。

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輸送障害の原因別、運転再開までの時間目安

さて、輸送障害にもいろいろな原因があり、その理由によって運転再開までの時間も変わってきます。原因というか理由別に、運転再開までどれくらいかかるかというのを考えてみたいと思います(なお、これは10月の列車の個人の経験や予測に基づいたものであり、必ずこの時間で運転再開するというものではありません。あくまで目安としてお考え下さい)。

人身事故

人身事故になると、負傷者救出や警察による現場検証などで、少なくとも1時間ほどは運転見合わせとなることが多いです。ただ、車両や線路に大きなダメージが出ることはあまりないため、数時間ということはあまりないでしょう。

線路内への人・車の侵入

人の侵入の場合、その人が線路から出て安全が確認されれば良いので、路線全体が停まることはあまりないでしょう。問題は車です。高い所から線路に転落して自走不能な場合、レッカーやクレーンの出番となることが考えられるので数時間運転見合わせの可能性が出てきます。

ホームから線路への人転落

これは、人身事故未遂ですね。列車との接触をまぬがれたパターンです。その人がホームに戻ればオーケーなので、数分の遅れで済むでしょう。

踏切事故

これは、事故の規模によります。小さな乗用車との接触で、列車が脱線していなければ1~2時間で再開するのではないでしょうか。しかし、踏切などの設備に損傷があったり、列車が脱線してしまったとか、また乗用車でなく大型トラックとの衝突で列車も大きく壊れ、列車側にも負傷者がいるといった場合、その日じゅうの復旧すら無理なこともあります。

架線トラブル

電車に電気を送る架線のトラブル。これは数十分ではとても運転再開は無理でしょう。電気を止めて、復旧作業に当たらなければいけないからです。強風で物が飛んできて架線に引っかかったという場合いはまだひどくはありませんが、列車のパンタグラフが壊れてしまったという場合、その列車はもう自力では動けないので数時間運休コースになります。

車両故障

その列車のどのへんが故障したかによります。ドアやエアコンが故障したといったことなら、動くことは出来るのでその列車のみ運休で回送→次の列車に乗り換え となるでしょうが、例えばパンタグラフが全部壊れてしまったとか、交流と直流の境目に停まってしまったとか、ブレーキがかかりっぱなしで動けないとなるとかなりの長時間(数時間)コースになります。

悪天候(大雨・強風)

これはもう、雨量計や風速計が規制の値を超えた場合は問答無用でその区間は運休となります。特にJR東日本さんは強風で特急列車が脱線転覆する大事故が起きているため、風にはかなり敏感です。自然が相手なので風や雨が弱まらないと運転再開は出来ません。場合によっては「今日はこの区間は終日運転見合わせします」となってしまう事もあります。

地震

これは地震の強さによります。震度3までなら特に何もありませんが、震度4だとしばらく徐行運転、震度5以上だと、その区間を歩いて線路点検しないと運転再開は出来ないことになっているため、もう長時間コースを覚悟するしかありません(鉄道会社が設置している震度計により、多少の差があります)。東日本大震災の時もそれを知っていたため、4時間ほど歩いて帰宅しました。

輸送障害に遭った時の対処方法

さて、そんな様々な理由で起こる輸送障害に遭遇した時、どう対処するのが良いか考えてみたいと思います。

ルートを変更する

これは、これから輸送障害の起きた路線に乗るという場合に有効な手段です。例えば水戸線で小山へ向かっている途中で、乗り継ぎ予定の両毛線で架線トラブルが起きた。そんな場合は小山駅から宇都宮線に乗るように変更する、という具合です。ただし、変更ルートによってはその後の計画に影響が出るので、時刻表で再検討しましょう。また、ルート変更によって大回り乗車が成立しなくなる場合、この方法は使えません。

運転再開を待つ

そうはいっても、自分が今まさに乗っている路線で輸送障害が発生してしまう場合もあります。また、ルートによってはルート変更が出来ない場合もあります。人身事故などの場合は、1時間前後で運転再開することが多いので、辛抱強く待つのも一つの方法です。当然、その後の計画に影響が出るので、時刻表で再検討しましょう。

もと来た道を引き返す

途中ルートの路線の運転見合わせが長時間に及びそうで、ルート変更も出来ない。再開を待っていたら当日中に帰って来られなくなる危険性が出てきた。そんな場合は、一度改札を出て(紙のきっぷの場合はその駅までの運賃を精算して)、旅行を中止してスタート駅に戻るのも一つの手です。また別の日にチャレンジしましょう。

振替手段を利用する

これは紙のきっぷで、かつ駅員さんが首を縦に振った場合のみ利用できる手段ですが、たとえば東海道本線上りに乗っていたら藤沢駅で運転見合わせに遭遇したので、小田急電鉄で新宿まで振替輸送を利用する、といった具合です。ICカードで大回り乗車している場合はこの手段は使えません。
なお、2022年5月か6月に水戸線が車両故障で長時間運転を見合わせた際、JRが自ら代行バスを出していました。ICカードであってもJRが用意した振替手段であれば、利用できるかもしれません。

ICカードがきっぷかについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。

悪天候が予報されている場合は、出発しない

事前に天気予報をチェックして、経由地の天気で大雨や強風が予報されている場合は、最初から大回り乗車への出発をとりやめたほうがいいでしょう。台風接近時などはもってのほかです。上の方でも取り上げたとおり、大雨や強風は収まらないと絶対に運転再開しないからです。最近は夕立でなくゲリラ豪雨などもあるので、それを予想するのは難しいので仕方ありませんが…。

まとめ:運行情報と天気にアンテナをはろう

いかがだったでしょうか。

事前の計画がパーフェクトでも、それが無事遂行できるかどうかは別問題です。輸送障害の原因はさまざまで、場合によって運転再開までの時間も変わってきます。事故は予想が出来ないので仕方なくはあるのですが、列車待ちの時にJR東日本アプリを確認するなど、これから乗る路線の運行情報にはアンテナを張っておき、早めの対処が出来るようにしておきましょう。また、悪天候の場合は無理して出発しないことも大事です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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