【運転終了】高崎線特急(草津、あかぎ、スワローあかぎ)に乗ってみよう

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こんにちは。10月の列車です。

埼玉県・大宮駅から群馬県・高崎駅へと延びる高崎線(歴史的なことを言えば、元々上野~大宮間も日本鉄道一区線として開業したので、高崎線のものだったわけですが…)は、今や本線格の宇都宮線にも勝る利用者数の重要通勤路線として君臨しています。そんな高崎線には並行する新幹線として、上越新幹線と北陸新幹線があります。ということは、在来線特急はなくなった…?

いいえ!高崎線には観光客や沿線民向けに、在来線特急列車が今でも走っているんです。それが今回紹介する特急列車「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」なんです。

この記事では、高崎線の3つの特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」に乗るにはどうしたらよいか、特急券はどこで買えるか指定席と自由席はどうなっているのか、などを説明していきます。是非この記事を参考にして、高崎線の特急列車をお得に満喫してみて下さいね。

【お知らせ】2023年3月18日のダイヤ改正から、特急草津は「草津・四万」に、「スワローあかぎ」は「あかぎ」に名前が変わり、651系特急電車からE257系5500番台電車に交替、さらに全車指定席になりました。この記事の内容は古いものです。新しい高崎線特急の記事はこちらです。

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三者三様!高崎線の特急列車

3つの特急列車「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」は、実は本当に三者三様なんです。自由席のあるなしも、チケットレスサービスへの対応の可否も違います。列車の性格の違いを反映していると言えそうですね。ひとつひとつ、見ていきたいと思います。

特急「草津」…上野駅から出て大宮、熊谷、高崎など大きな駅中心に停車し、高崎からは上越線に入り、渋川から吾妻線に入って草津温泉の玄関口、長野原草津口駅まで行く列車です。草津温泉に行くならこの列車で終点 長野原草津口駅まで乗ってバスに乗り換えが正しい行き方ですので、間違えて滋賀県の草津駅に行かないようにしてくださいね(笑

この列車は主に観光客向けなので、午前中に高崎方面長野原草津口行きが、午後に上野行きが運転される形になっています。本数はあまり多くなく、平日は2往復、土休日は3往復のみの運転となっています。

7両編成のうち、上野寄りの1号車と2号車は自由席、その他の3号車~7号車は指定席になっています(4号車はグリーン車)。この列車は、えきねっとチケットレスサービスには対応していないため、必ず紙の特急券を買って/発券して乗車する必要があります

特急「あかぎ」…土休日にのみ運転される、高崎線沿線の駅にこまめに停車しながら上野~高崎間を走る特急列車です。後述する「スワローあかぎ」とは異なり、草津と同じく1号車と2号車に自由席があります。指定席車両は、えきねっとチケットレスサービスに対応しており、通常期の特急料金から300円引きになります。

高崎線沿線民がターゲットな列車のため、朝に上野行き、夜に高崎行きが2本ずつ走っています。

特急「スワローあかぎ」…平日のみ運転される、高崎線沿線住民をターゲットにした、全車指定席の通勤特急列車です。停車駅は高崎線沿線の主要駅にこまめに停車。運転方向は朝、高崎または本庄から、上野または新宿。夜は上野から本庄または高崎です(夜の下りは新宿発はありません)。

全車指定席なので、自由席車両はありません(ただし、指定席特急券と同額の「座席未指定券」という制度はあります)。また、えきねっとチケットレスサービスに対応しており、チケットレスだと100円引きで乗車できます。

3種類ともに使用される651系1000番台特急電車

高崎線の特急は、「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」ともに、651系1000番台特急電車により運転されています。ところでこの形、どこかで見覚えがあるなぁと言う方もいらっしゃるかもしれません!

実はこの651系、かつては常磐線特急「スーパーひたち」として活躍していた車両なんです。

平成元年(1989年)3月にデビューし、まさに平成を駆け抜けてきました。その後、常磐線特急への新型車両E657系投入により、2013年以降高崎線仕様に(交流用の機器を撤去するなどして1000番台に)改造され、窓下にオレンジ色のラインが引かれて現在の姿になりました。

私も「スーパーひたち」時代に乗ったことがありますが、今もほぼ登場当時のままの車内、特に4号車のグリーン車は1+2列なのが、登場当時の華やかだった時代を想像させます。

車両はすべて7両編成です。前述のとおり、自由席がある場合は上野寄りの1号車と2号車になります。「スワローあかぎ」投入当初は4両編成車両もあり、11両編成を組むこともありましたが、乗客数を考慮してか、いつしか連結されなくなってしまい4両編成車は廃車になってしまいました。

特急料金はいくら?

さて、気になる料金です。いずれも上野駅からの料金を表示しています。乗車可能区間は、乗車ルートによりますが、上野から高崎または新前橋まで乗車することが出来ます。また、「草津」に限り、繁忙期と閑散期で料金の変動があります。

「草津」「あかぎ」普通車指定席通常期…鴻巣まで1050円 新町まで1480円 高崎・新前橋まで1890円

「草津」「あかぎ」普通車自由席…鴻巣まで520円 新町まで950円 高崎・新前橋まで1360円

「草津」「あかぎ」グリーン車…鴻巣まで1820円 新町まで2250円 高崎・新前橋まで4160円

「スワローあかぎ」普通車指定席事前料金…鴻巣まで760円 本庄・新町まで1020円 高崎まで1580円

「スワローあかぎ」グリーン車…鴻巣まで1530円 本庄・新町まで1790円 高崎まで3850円

どうせ乗るなら、指定席がおすすめ!

上の表で見ると、確かに「草津」「あかぎ」に乗る場合、自由席車両のほうが安いのですが、私としては数百円余分に出したとしても、指定席車両をお勧めします。その理由は??

指定席なら、正しい自分の席に座っていれば原則、検札がないからです。

自由席の場合は必ず検札があるうえ、乗車券のほうもチェックされるため、この時大回り乗車であることをうまく説明しなければならないからです。「コミュ障」である私は、検札されなくて済むなら530円の差額を出しますね!でもこのあたりは皆さんの価値観だと思うので、もちろん自由席でもちゃんと自由席特急券を買えばいいだけの話です。違反ではありません。

特急券の買い方

さて、料金が分かったところで特急券の買い方のご紹介です。

毎度毎度同じように宣伝していますが、私は別にJR東日本さんの回し者ではないんですけど(笑)、えきねっとチケットレスサービスは特急乗るなら絶対お得!なので皆さん是非、登録してほしいのです。

https://www.eki-net.com/

「スワローあかぎ」の料金はえきねっとチケットレスサービスを利用すると、普通車グリーン車ともに100円引きに、「あかぎ」の指定席は普通車グリーン車ともに300円引きになります!これはもうお得ですよね!!

ただ、注意してほしいのは、「あかぎ」の自由席と、「草津」のすべての席はえきねっとチケットレスサービスに対応していません必ずきっぷを買うか発券して乗る必要がありますので、注意してください!

上野駅は、低いホーム16番線・17番線の入口に指定席券売機があり、ここで常磐線特急や高崎線特急の特急券が買えます。大宮・熊谷・高崎駅は新幹線乗り換え駅のため、たぶんそこの指定席券売機で買えるかもしれませんが、試していないので何とも言えません。というわけで、上野駅以外から高崎線特急に乗る場合は、スタート駅の改札を入る前に特急券を買っておくのが無難です。

まとめ:651系特急電車、今のうちに乗っておこう

【お知らせ】2023年3月18日のダイヤ改正から、特急草津は「草津・四万」に、「スワローあかぎ」は「あかぎ」に名前が変わり、651系特急電車からE257系5500番台電車に交替、さらに全車指定席になりました。この記事の内容は古いものです。新しい高崎線特急の記事はこちらです。

いかがだったでしょうか。

高崎線を走る3つの特急列車「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」について説明してきました。車両は同じ651系車両ですが、えきねっとチケットレスサービスへの対応の有無自由席の有無などでそれぞれ性格の異なる列車として走っていることがお分かりいただけたかと思います。

平成初期から走り続けてきた、ベテラン選手である651系特急電車。2023年3月のダイヤ改正で、これら3つの特急列車から引退することが正式に発表されましたね。登場当時「タキシードボディーのすごいヤツ」と謳われた651系も確実に老朽化してきているという事でしょう。

今のうちに、余生を過ごす「平成の名車」の乗り心地を味わっておくのもいいかもしれません。是非この記事を参考に、特急「草津」はじめ、「あかぎ」「スワローあかぎ」にも是非乗ってみて下さいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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