こんにちは。10月の列車です。
大回り乗車で相模線に乗ろうとしている皆さん、相模線はけっこう乗車時間が長いみたいだけど、車内トイレはあるの? 本数も少ないらしいけどどれくらい? 乗り換え駅に店とかあるの?大丈夫? 色々と気になることがおありのことと思います。
この記事では、大回り乗車で相模線に乗る皆さんのためのお役立ち情報や、ちょっと面白い情報もお伝えしていきたいと思います。乗車する際の参考に、是非してください。
その名の通り神奈川県内を走る相模線
相模線は、東海道本線と接続する、サザンオールスターズの故郷 茅ヶ崎駅からほぼまっすぐに北上し、厚木、海老名を通って、横浜線や京王相模原線と接続、さらにはリニア新幹線もやって来る予定の橋本駅まで33.3キロの路線です。
郊外から郊外へ向かう路線なので、茅ヶ崎から橋本までずっと乗り通す人は少なく、多くは途中の小さな駅から乗車して、東海道本線、小田急小田原線、相鉄本線、京王相模原線、横浜線などに乗り継いで、横浜や東京の都心に向かって行く乗客だと思われます。
相模線のダイヤ
前項で説明したとおり、あまり全線を乗り通す人が多くないこともあり、相模線を走る列車はすべて、各駅停車の普通列車になっています。ほとんどの列車は茅ヶ崎~橋本を走り通しますが、一部に茅ヶ崎~海老名間のみの区間列車も混ざります。(2022年3月まで、横浜線に乗り入れて八王子まで行く列車もありましたが、廃止されました。)
全線ほぼ単線ということもあり、首都圏近郊にしては本数は少なめで、昼間と土休日は20分~30分に1本、平日の朝と夜は15分~20分ごとになっています。また、単線なので途中駅でのすれ違い待ちが多いのも特徴で、特に朝と夜の本数の多い時間のほうが所要時間が余計にかかります(昼間は50分台なのが、朝夜は1時間以上)。ですので、事前に時刻をよく調べておきたいですね。
相模線を走るE131系電車
相模線の列車はすべて、出来立てほやほやの新型車両「E131系500番台」の4両編成により運行されています。半自動ドアボタン完備で、交換待ちの長時間停車でも寒くなったり暑くなったりという心配はないでしょう。
フロントガラス下の水玉模様は、湘南の海がザッパーン!と波打っている様子でしょうか。ドアの上には千鳥配置ながら、液晶案内画面も取り付けられているのが今どきの車両らしくていいなぁと思います。
また、2022年3月からワンマン運転が始まりました。運賃精算は今まで通り駅で行うので、とくに私たちが乗り方に気を付けることはありませんが、後ろに行っても車掌さんはいないので注意しましょう。
トイレは? ボックスシートは?
相模線のおよそ1時間を乗り通す私たちにとっては、車内トイレの有無、ボックスシートの有無、気になるポイントですよね。
残念ながら、相模線にはどちらもありません!
ボックスシートは我慢できるにしても、およそ1時間、車内トイレが無いのは要注意ポイントですね。とくに相模線は列車間隔も20分~30分空いてしまいます。途中でトイレに降りてしまったらその後の計画に影響すること必至です。相模線に乗る前は、茅ヶ崎駅や橋本駅でトイレタイムを作っておきましょう。どちらの駅も大きめのトイレが有りますので。
茅ヶ崎駅・橋本駅の改札内はどんな店がある?
お昼時などに相模線に乗る際、お腹が空いたからどこかで食事できないかな?とお思いの方もいらっしゃると思います。
ですが、茅ヶ崎も橋本も、そして海老名も改札の外には飲食店が充実しているものの、改札内にはレストランやカフェ的なものはありません。根拠もなく期待して降り立ってしまうとがっかりすることになりますので、先に言っておきますね(笑
ですが、全く店が無いわけではありません。写真は茅ヶ崎駅のものですが、橋本駅にも「Newdays KIOSK」があります。飲み物やパン、お菓子といった軽食類はここで買えますので、必要に応じて利用してください。車内はロングシートとなっているので、飲食する際は迷惑にならないように!朝夜のラッシュ時はやめておきましょう。
おもしろ駅名に注目!
相模線に乗っていると、途中で「!?」と思うような、おもしろ駅名にいくつか遭遇します。茅ヶ崎側から順番に紹介していきますね。
香川(かがわ)駅
なんと!神奈川県にいたはずが突然、さぬきうどんの国に!? というわけではなく、茅ヶ崎市「香川」という地名が本当にあるのです。この駅名案内画面を撮って「香川に行ってきたよ」などと友人に見せたら面白いかもしれませんね
社家(しゃけ)駅
漢字やひらがなで見るとまぁ、普通の駅かなと思わなくもないですが、ローマ字で表記すると「Shake」…シェイク!? マックシェイク飲みながらブギーな胸騒ぎがしてきちゃいますね(笑 このネタ通じる方はどれくらいいらっしゃるのだろう…オジサンでごめんなさいm(_ _)m
厚木(あつぎ)駅
え?いたって普通の駅名じゃん、と思うなかれ。この厚木駅の住所、なんと海老名市なんです。厚木市には「本当の厚木」という意味で本厚木駅があるので、この駅は悲しいかな「偽厚木」と言われたりもしてしまっています。
どうして偽厚木駅ができてしまったかというと、相模鉄道の前身「神中鉄道」が、厚木までの路線を造ろうとしたものの、資金不足で相模川を渡れず、既にある橋の入口に「厚木の入口」という意味でこの駅を造ったということのようです。
原当麻(はらたいま)駅
この駅は、ふつうに難読駅名でもあると思うのですが、どうも私より上の世代の方々には「○○○に3000点!」「△△△に全部!」という言葉が飛び交った、昔の某クイズ番組を連想してしまうようです(笑 この駅、地域の拠点となっているようで利用者は多い印象があります。
ご当地発車メロディーもある
相模線の起点となる茅ヶ崎駅のみですが、発車メロディーがご当地ものになっています。東海道本線の5番・6番線が、サザンオールスターズの「希望の轍」となっています。ぜひ、耳を傾けてみて下さいね。
2022年3月までは、相模線ホームも加山雄三さんの「海 その愛」が流れていましたが、ワンマン化以降は残念ながら加山雄三さんのメロディーは流れなくなったそうです。情報を提供して下さった方、ありがとうございました。
まとめ:神奈川県を楽しく縦断しよう
いかがだったでしょうか。
神奈川県のほぼ中央を縦断する相模線は、車内トイレはついていないので要注意である。しかし、約1時間の道のりにはおもしろ駅名もあり、入れ替わる乗客の人間観察も楽しみなが旅ができる。そういったことが分かって頂けたのではないかと思います。特に乗る前は乗り継ぎ時間に余裕をもって、相模線の旅を楽しんでみて下さいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。